2013/04/05 (金)
20:00 英中銀政策金利
結果 0.50% サプライズ無し
予想 0.50%
現行 0.50%
20:00 英中銀資産購入枠
結果 3750億ポンド サプライズ無し
予想 3750億ポンド
現行 3750億ポンド
20:45 ECB政策金利
結果 0.75% サプライズ無し
予想 0.75%
現行 0.75%
何のサプライズも無し
21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「インフレ圧力は当面抑制される見通し。」
「ユーロ圏では下半期に段階的な回復が始まる見通し、下振れリスクはある。」
「ECBの金融政策スタンスは必要な期間、緩和的であり続ける。」
「インフレを非常に注意深く監視する。」
「物価安定に関するデータを評価する。」
「市場の状況を注意深く監視している。」
「成長へのリスクは下向き。」
「インフレリスクは概ね均衡。」
「インフレの上振れリスクは税金や原油価格。」
「インフレの下振れリスクは経済活動の弱まり。」
「据え置き決定はコンセンサスによる。」
「金利について広範な討議を行った。」
「銀行システムの資本不足や政府の行動不足を補うことはできない。」
「われわれの制度の範囲内で行動しなければならない。」
「政府やEIBのような機関は、中小企業の資金調達を支援できる。」
「中小企業の資金調達を支援する道を引き続き検討するが、ECBの制度や責務の範囲内で行う。」
「インフレが2%を大幅に下回る水準に低下しているとの裏付けがある。」
「分断が問題になっていない国にも低迷が拡大している。」
「資金調達サイドの分断が縮小している兆候がある。」
「今後のデータをすべて評価する、行動する用意がある。」
「決してあらかじめコミットしない(利下げの可能性について)」
「為替レートはECBの政策目標ではない。」
「為替レートは成長や物価安定にとって重要。」
「あえて言えば、キプロス問題はECBのユーロ支援の決意を固くした。」
「キプロスへの対応は雛形ではない。」
「キプロス、ユーロ離脱には大きなリスクをはらむ。」
「キプロスはユーロ圏にいようがいまいが改革必要。」
「ESMがアイルランドの銀行に直接資本注入するかは、ユーログループが決定する。」
「ECBは常にさまざまな措置を議論する。」
「標準的な措置と非標準的な措置の両方を検討している。」
「G20声明は、日本を含むG20各国が合意した内容(日銀の政策転換の波及効果について)」
「ユーロ圏の分裂を予想している人はユーロに投じられた政治的資本をかなり過小評価している。」
BOE金利は、
市場予想どおりの据え置きで
サプライズは全くなし。
ECB金利も、
市場予想どおりの金利据え置きで、
サプライズはまったくありませんでした。
その後のECB総裁ドラギ会見は、
どちらかというと下向きで、ユーロについて
楽観・安心できる内容ではありませんでした。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・BOE金利では、材料織り込み済みで動かず、
・ECB金利でも、材料織り込み済みで動かず、
・ドラギ会見で、乱高下の後、元の水準に(どちらかというとユーロ売り)
となるのが自然に思えます。
少なくとも、
ユーロが一方的に上昇するような
材料には到底思えません。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは14:00が日本時間20:00 BOE金利
結局、円安バブル相場、円相場が主役
まず、BOE金利発表で、 ポンドがいきなり上昇。
完全に予想どおりの結果で、サプライズは一切無かったのに、 上昇。
「材料織り込み済み」という言葉を完全無視の、
いつものポン様ご乱心ですが、
ポンド円も上昇となり、円安ムードの流れを作ります。
もうこの時点で、円を売るつもり満々の雰囲気です。
次のECB金利は、これは見事「材料折り込み済み」となり、
マーケットは基本的に反応なし。
(ポン様だけは例によってなぜか上昇(笑))
その後、ドラギ会見が開始すると、
インフレが当面抑圧されるなどの話で冷や水をぶっかけられたのか、
反射的な投げが出てマーケットは一斉に売り。
しかし、その動きは10分ほどしか続かず、
どこからともなく猛烈な買いがわっと殺到して、あっという間に反転爆上げ。
その後もドラギの悲観的な話は続きましたが、
マーケットは何かに取り憑かれたように、狂ったように円を売り続けました。
注意すべきは、現在の相場はあくまでも円安であって、ドル高ではありません。
いわゆる、ドル安円安、バブルイケイケ相場です。
ユーロが爆上げしましたが、
ドラギ会見は、ユーロ暴騰のスイッチを押すような内容だったのでしょうか?
ユーロイケイケドンドンで、バブル経済イケイケの内容だったのでしょうか?
全くそんなことはありません。
ファンダメンタル分析、常識的に考えると全く理解できない値動きですが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
どちらかというと、悪い材料だったわけですが、
マーケットはイケイケのバブル相場となりました。
これが、今の流れだ!トレンドの力だ!としか言いようがありません。
夕方の日銀総裁会見で、円をジャブジャブ刷りまくります!という発表をしたのを
マーケットがまだ消化し切れていないようです。
ただ、あくまでも盛り上がっているのは円売り相場であって、
NYダウが冷めた値動きなのが気になります。
今晩の米雇用統計も、メチャクチャな投機の運動会になりそうで、
今から楽しみです。