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FX・株のテクニカル分析入門 第310号

ダウ理論再入門 5 ダウ理論基本法則2 The Three-Trend Market

を発行致しました。

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以下は前号のバックナンバーです。


 

 

FX・株のテクニカル分析入門 第309号

ダウ理論再入門 4

基本法則1 The Market Discounts Everything

平均はすべての事象を織り込む



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こんばんは。FXTECです。

いつもご愛読ありがとうございます。

感謝します。



さて、本日は、

ダウ理論再入門 4
基本法則1 平均はすべての事象を織り込む
The Market Discounts Everything

をご紹介いたします。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/bw_uploads/dow.jpg

dow.jpg



http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs06/fxtecc0199.jpg


fxtecc0199.jpg







■ダウ理論ってなんだっけ?


ダウ理論とは、19世紀末頃、

チャールズ・H・ダウ
(Charles Henry Dow、1851年11月6日~1902年12月4日)
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/bw_uploads/dow.jpg

dow.jpg



が『ウォール・ストリート・ジャーナル』の

社説シリーズに寄稿した、

株価の価格変動に関する理論体系のことをいいます。



チャールズ・H・ダウの生涯については、

英語版Wikipediaで詳しく紹介されています。

http://en.wikipedia.org/wiki/Charles_Dow




※参考書
『先物市場のテクニカル分析』ジョン・J・マーフィー著
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?sakitech


ダウ理論入門 【必修】
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat97/





■ダウ理論基本法則1 平均はすべての事象を織り込む
( The Market Discounts Everything )


株価の形成に影響を与えるすべての事象・要因、

森羅万象が平均株価・市場価格に反映されている、

という考え方です。



したがって、ファンダメンタルズをあーでもないこうでもないと

延々と分析せずとも、

平均株価・市場価格それ自体を分析することで、

マーケット全体の「地合」を計ることができる
ということになります。


価格それ自体が、すべてを雄弁に語っている、

ということです。





■あ、そう。そんな当たり前のこと、ドヤ顔で言われても・・・


現代ではテクニカル分析をする人の間では

当たり前の考えですが、

これを100年以上前の19世紀に考えついたというのは、

相当凄い
ことだと思います。



この

「市場価格は森羅万象の全てを反映したものである」

という考え方は、

テクニカル分析の最も基本となる根本的な考え方の一つで、

株や為替のみならず、

人間社会に存在するあらゆる価格についても妥当する

普遍性を持つと言えましょう。





■はいはい。能書きはもういいよ。で、どうやって儲けるンや?


応用的な手法の一例をご紹介します。


材料と価格の変動には以下の9つのパターンがあります。


1.好材料(市場予想よりも良い材料)→上昇
「素直な反応」
上昇トレンド続行を示唆、
ロングポジション保有の場合は、アホールド続行


2.好材料(市場予想よりも良い材料)→下落 ★要注目
「(好)材料出尽くし」
「噂で買って、事実で売れ」
地合の弱さを示唆、
相場を絶望が支配


3.好材料(市場予想よりも良い材料)→反応無し
「踊り場」
売り買いの力の拮抗、
トレンドの反転を示唆、
要警戒



4.悪材料(市場予想よりも悪い材料)→上昇 ★要注目
「(悪)材料出尽くし」
「噂で売って、事実で買え」
地合の強さを示唆、
バブル的熱狂


5.悪材料(市場予想よりも悪い材料)→下落
「素直な反応」
下落トレンド続行を示唆
ショートポジション保有の場合は、アホールド続行


6.悪材料(市場予想よりも悪い材料)→反応無し
「踊り場」
売り買いの力の拮抗、
トレンドの反転を示唆、
要警戒



7.何のサプライズも無い材料→上昇
バブル的熱狂が相場を支配
何が何でも買いという流れ
上昇トレンドを示唆


8.何のサプライズも無い材料→下落
絶望とヒステリーが相場を支配
何が何でも売りという流れ
下落トレンドを示唆


9.何のサプライズも無い材料→反応無し
「踊り場」
売り買いの力の拮抗、
出来高が無い場合は閑散さ、方向感の無さを示す




為替、株、商品相場での価格変動はだいたいこの9つにまとめられ、

特に為替の値動きは、一見秩序のない

材料無視のメチャクチャな値動きに見えます。

参考:米雇用統計まとめ
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_10/cat72/



しかし、ダウ理論の観点から見ると、

重要なメッセージ
が読み取れます。


値動きそれ自体が全てを雄弁に語っている

と考えるのです。


とりわけ、

好材料(予想よりも良い材料)→下落
悪材料(予想よりも悪い材料)→上昇
サプライズのない材料→上昇
サプライズのない材料→下落


これら一見意味不明の値動きの背景には

「何か」があると考えます。


単なる無秩序なランダムウォークととらえるのではなく、

相場がメッセージを発してくれている

と考えるのです。


優れた相場師とは、

己をむなしゅうして、

その相場の声なき声に、虚心に耳を傾けることのできる人と

言えるかもしれません。


これがまさに、

「相場は相場に聞け」

です。





■そうか。しかしいちいち材料とチャートを付き合わせるのは面倒くさいなあ

トレイダーズ証券みんなのFXのチャートでは、

チャート上にマーケット情報アイコンを表示できるので、

この材料ではマーケットがどう反応したのか

というのを簡単に調べられます。

チャート画像
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs06/fxtecc0210.jpg

fxtecc0210.jpg

→詳細 http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?pan


1時間足を表示して、大陰線、大陽線が出たら、

このときの材料は何だったんだろうか、

などと調べると良いと思います。


非常に便利なので、一度お試しください。





■テクニカル分析ツール

テクニカル指標を表示するには、以下のツールを使うと便利です。

それぞれに利点があるので、
以下の5つを用途によって使い分けるのがいいと思います。

いずれも無料なので、いざというときの為にも、
5つともいつでも使える状態にすることをおすすめします。

※FXチャートソフト比較特集
チャート画面の画像付きで各社のチャートを徹底比較しています。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/fx_13/




【1】 ぱっと見テクニカル
FXプライム byGMOのぱっと見テクニカルは、チャートフォーメーションや
テクニカル売買サインを自動で計算して通知してくれるので
とても便利です。正確な一目均衡表の表示ももちろん可能。
日足の区切りはNYクローズ採用。

http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?prime 【無料】

フォーメーション分析入門
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat128/



【2】 みんなのFX、外為ジャパン(旧MJ) (初心者から上級者まで)
正確な一目均衡表の表示が可能です。
チャート上にニュース、重要指標の結果等を表示できるので便利です。
日足の区切りはNYクローズ採用。

みんなのFX 【無料】
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?pan
外為ジャパン(旧MJ) 【無料】
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?1192



【3】 マネーパートナーズ ハイパースピード(初心者から上級者まで)
正確な一目均衡表の表示が可能です。
多数のテクニカル指標を利用可能。
日足の区切りはNYクローズ採用。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?4 【無料】



【4】GMOクリック証券Platinum Chart
Webブラウザで利用するチャートですが、非常に高機能。
正確な一目均衡表の表示が可能です。
日足の区切りはNYクローズ採用。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?csec 【無料】



【5】 MetaTrader 4(中級以上向け)
日足の区切りは各業者でバラバラです。
日足で利用するには色々と知識が必要です。
(オススメ業者はAlpari、ワイジェイFX)
→MetaTraderまとめWiki http://hikaku.fxtec.info/metatrader/




その他、業者比較はこちらで。
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■ 次回予告


次回は、

ダウ理論再入門 5
ダウ理論基本法則2
The Three-Trend Market

をご紹介いたします。




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