2013/02/01 (金) 22:30
非農業部門雇用者数(1月)
結果 157千人 予想ほどでもなかった!
予想 165千人
前回 196千人(155千人から修正) 上方修正
失業率(1月)
結果 7.9% 予想より悪い!悪材料!
予想 7.8%
前回 7.8%
今回の雇用統計は、
非農業部門雇用者数、失業率、
ともに予想を下回る数字でした。
予想ほどでもなかった、ちょっとガッカリ、という感じの結果で、
浮き足だったマーケットに水をぶっかけるような結果となりました。
そう簡単に失業率は改善しない、という現実を
見せつけられた感があります。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、
株 失望売り
ドル 失望売り
となるのではないかと思えます。
では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・NYダウ の値動き → 上昇?下落?
・ドル円 の値動き → 上昇?下落?
・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?
・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?
・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?
・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?
・原油 の値動き → 上昇?下落?
・金 の値動き → 上昇?下落?
1分足 下記のチャートでは15:30が日本時間22:30
初動は売りだったが、、、、
15分足
もの凄く底堅い、この強さは本物
発表直後の初動は、
・株 売り
・ドル 売り
で、失望売りの雰囲気が漂っていました。
しかし、その流れも長く続かず、
雇用統計から発表後1時間、突如猛烈な買いが湧き起こり、
結局は猛烈なアゲアゲ、イケイケ相場となりました。
特に注目すべきは、ユーロドルで、
雇用統計発表から2時間ほどは、ドル円と完璧に同じ値動きをしております。
本来、EUR/USDと、USD/JPYは
ドルの材料であれば逆の値動きになるはずです。
ドル安ならば、EUR/USD ↑、 USD/JPY ↓
という具合です。
しかし、今回は完全に同じ値動きです。
ドル買いとドル売りが同時に起こっているわけです。
これはなぜでしょうか?
個人的には、クロス円が主導しているからこのような現象になると考えております。
ユーロ円の買いの場合、
EUR/USD ↑、 USD/JPY ↑ (ドル安、円安)
の圧力がかかるからです。
クロス円自体が巨大な投機対象になるわけです。
これをクロス円バブル、と私は呼ぶのですが、
2005年~2007年にも発生いたしました。
当時日本でも、スワップ目的でクロス円をホールドするのが
大流行しておりました。
(その後、2008年にそのバブルは崩壊しましたが。)
アレが、再び起こると考えております。
リスクマネーという怪物は、
すでに目を覚まして円売りゲームに殺到しております。
2008年に盛大にはじけて消えた円安バブル、クロス円バブルは、
もう再起動しております。
そして、今回のバブルも、いずれはじけて消える運命です。
チキンゲームは、もう始まっております。