2013/01/10 (木)
21:00 英中銀政策金利
結果 0.50%
予想 0.50%
現行 0.50%
21:00 資産購入枠
結果 3750億ポンド サプライズ無し
予想 3750億ポンド
現行 3750億ポンド
21:45 ECB政策金利
結果 0.75% サプライズ無し
予想 0.75%
現行 0.75%
22:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「インフレは今年2%を下回る見通し。」
「物価圧力は引き続き抑制される見通し。」
「ユーロ圏の景気低迷は2013年も続く見通し。」
「経済は年内に段階的に回復する見通し。」
「バランスシートの調整と根強い不透明感が引き続き経済活動を圧迫する見通し。」
「ECBの金融政策スタンスは緩和的。」
「政府が財政・構造不均衡を是正することが必要不可欠。」
「複数の経済指標が概ね低水準で安定している。」
「金融市場の信認は一段と改善している。」
「経済見通しに下振れリスク。」
「景気の下振れリスク、改革の遅れと地政学的問題に関連。」
「インフレリスクはおおむね均衡。」
「インフレの下触れリスクは予想下回る経済。」
「インフレの上振れリスクは税金と原油価格。」
「融資の伸び低迷は概ね現在のビジネスサイクルを反映。」
「金利決定は全会一致。」
「金利据え置き、債券利回りとCDSが大幅低下、株価も上昇が理由。」
「ユーロ圏に力強い資本流入がみられる。」
「ECBのバランスシートは引き続き縮小、分断化は段階的に修復へ。」
「実体経済は依然として弱い。」
「出口戦略は検討していない。」
「出口の前に景気回復の兆しを確認する必要がある。」
「アイルランドのOMT認可基準について、具体的にコメントせず。」
「全会一致の決定、きょうは利下げ要請はなかった。」
「今年は信用状況の改善が見られる見通し。」
「銀行の資本不足は大幅に改善した。」
「ユーロ圏のテールリスクが取り除かれつつあることを歓迎。」
「資本調達状況は満足できる状態(ECBの追加長期オペ実施への質問で)。」
「熱狂のリスクはみられない。」
「早期の力強い回復は予想していない。」
「一部で正常化がみられる。」
「各国の銀行監督当局は大幅に積極的になっている。」
「バーゼルIIIの流動性規制緩和に関する最近の合意を歓迎。」
「失業と景気はECBの物価安定の判断で重要。」
「為替レートに関してコメントしないが、物価安定の非常に重要な要素。」
「ユーロの実質実効為替レートは長期的平均水準にある。」
「LTROと担保ルールの緩和、英中銀の政策と非常に似ている。」
「現状は不透明感が高い。」
「すべてのユーロ圏諸国で大幅な進展がみられる。」
「自身の政策が成功したと断言するには時期尚早。」
BOE金利は、
市場予想どおりの据え置きで
サプライズは全くなし。
ECB金利も、
市場予想どおりの金利据え置きで、
サプライズはまったくありませんでした。
その後のECB総裁ドラギ会見は、
好悪入り交じった内容となりました。
一方的に好材料とも、悪材料とも言えない内容です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・BOE金利では、材料織り込み済みで動かず、
・ECB金利でも、材料織り込み済みで動かず、
・ドラギ会見で、乱高下の後、結局元の水準に戻る
となるのが自然に思えます。
少なくとも、
ユーロが上昇する材料には思えません。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは14:00が日本時間21:00 BOE金利
ユーロドル1分足
まず、BOE金利、ECB金利ではほとんど動きませんでした。
サプライズの無い材料だったので、当然です。
その後、ドラギ会見開始の12分後、突然何かのスイッチが入りました。
突然、暴力的な買い圧力が発生し、
爆発的なユーロ買いとなりました。
豪ドル円、ポンド円、NYダウを見てもさほどの上昇となっていないので、
クロス円、ユーロ円の買いに引っ張られたわけではないようです。
すなわち、いわゆるリスクマネーによる買い上げというよりも、
純粋なユーロ買いです。
ドラギ会見は、ユーロ買いのスイッチを押すような内容だったでしょうか?
ユーロ買いが殺到するような内容だったでしょうか?
全くそんなことはありません。
ファンダメンタル分析、常識的に考えると全く理解できない値動きですが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
どちらとも言えないニュートラルな材料で、
ユーロが爆買いとなりました。
強気の地合いと言えそうです。
テクニカル的には、日足で重要なテクニカルポイントにさしかかりました。
ここを突破すると、噴き上げるでしょう。