2012/10/05 (金) 21:30

非農業部門雇用者数(9月)
結果 114千人 ほぼ予想どおり、サプライズ無し
予想 115千人 
前回 142千人(96千人から修正)(前月比)

失業率(9月)
結果 7.8% 超サプライズ!!!とんでもない改善!!!
予想 8.2% 
前回 8.1%

    

今回の雇用統計は、

非農業部門雇用者数がほぼ予想どおりの数字だったものの、

失業率が、ホンマデッカ!!??とツッコミたくなるような、

予想を大きく超える、衝撃的な大幅な改善を示しました。

(大統領選前の時期で、政府が数字をいじってるんじゃないのかと疑いたくなるようなメチャクチャな数字)

  

議論の余地の無い、サプライズの好材料です。

   

常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、

株爆上げ

ドル爆上げ

となるのではないかと思えます。

      

では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・NYダウ の値動き → 上昇?下落?

・ドル円 の値動き → 上昇?下落?

・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?

・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?

・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?

・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?

・原油 の値動き → 上昇?下落?

・金 の値動き → 上昇?下落?


   

1分足 下記のチャートでは15:30が日本時間21:30

fxxp0006.jpg

マーケットが狂喜乱舞の狂い上げ

    

15分足

fxxp0011.jpg 

※このチャートを見る方法    

       

   

発表直後の初動は、

・株暴騰

・対円でドル高 

・対円以外ではドル安

・結果、クロス円狂い上げ

で反応しました。

いわゆる一つの、バブルイケイケモードです。

ジュリアナ1.jpg 

   

しかし、その勢いは30分ほどしか持続せず、

その後は伸び悩み。

クロス円もあっという間に失速し、

ポンド円は結局最終的には元の水準に、

豪ドル円はなんと雇用統計発表前の水準を割り暴落してしまいました。

  

超サプライズの失業率改善なのに、

なぜでしょうか?

   

米国大統領選前のこの時期ということで、

米政府が数字をいじっているのではないかと、

皆が思ったのかもしれません。

懐疑に満ちた反応、冷ややかな反応、という感じです。

    

さて、場味の分析ですが、

超サプライズの好材料が出たにもかかわらず、

マーケットの反応は冷ややかでした。

米経済はそう簡単に期待できないよ、という

深刻な空気すら感じられます。

残念ながら、強気相場とはほど遠い感じです。

買いはもうしばらく封印かな、という感じです。

来月の米大統領選まで、こんな調子が続くのではないかと思います。

以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。