2012/09/07 (金) 21:30

非農業部門雇用者数(8月)
結果 96千人 予想よりも弱い数字
予想 130千人 
前回 141千人(163千人から修正)(前月比)下方修正

失業率(8月)
結果 8.1% 大幅に改善!!サプライズの好材料!
予想 8.3% 
前回 8.3%

    

今回の雇用統計は、

非農業部門雇用者数が予想よりも弱い数字前回数値が下方修正だったものの、

失業率が予想を大きく超える大幅な改善を示しました。

  

一方的に良い結果、悪い結果、というわけではなく、

好悪どちらも折り混ざった結果となりました。

米経済は一進一退で踊り場のような状態のようです。

   

常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、

売り買い激しく殴り合いの乱高下!

となるのではないかと思えます。

少なくとも、一方的な上昇、下落になる材料には思えません。

      

では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・NYダウ の値動き → 上昇?下落?

・ドル円 の値動き → 上昇?下落?

・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?

・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?

・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?

・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?

・原油 の値動き → 上昇?下落?

・金 の値動き → 上昇?下落?


   

1分足 下記のチャートでは15:30が日本時間21:30

fximgb0145.jpg

初動から一直線に暴落。何の迷いも無く暴落。

    

15分足

fximgb0146.jpg

※このチャートを見る方法    

   

ドル円15分足

fximgb0148.jpg

   

   

発表直後の初動の瞬間から、

株暴落

ドル暴落

クロス円暴落

で反応しました。

いわゆるリスク回避パターンのようにも思えますが、

従来のリスク回避パターンは、

ドル高(対円以外で)、円高(対円でドル安)、原油・金暴落

これがセットだったわけですが、

今回は、純粋なドル安(全方位ドル安)で、

その反作用として原油・金が高騰しています。

純粋なドル安相場であり、リスク回避とは違うと言えます。

    

さて、場味の分析ですが、

失業率の大幅な改善は無視して、

一切の迷い無く、暴落しました。

弱気相場と言うしかありません。

前日のECB政策金利相場では、

突然円安イケイケ、リスク選好モードに突入となりましたが、

翌日は突然暴落です。

何がしたいのかよく分かりませんが、

まさに、方向感を失っている、という状況です。

というわけで、方向感が見えるまで、しばらく様子見が良いでしょう。