2012/08/03 (金) 21:30
非農業部門雇用者数(7月)
結果 163千人 予想を上回るサプライズの好結果!
予想 100千人
前回 64千人(80千人から修正) 下方修正
失業率(7月)
結果 8.3% 予想を上回る悪化!サプライズの悪材料!
予想 8.2%
前回 8.2%
今回の雇用統計は、
失業率は予想を超える悪化、
非農業部門雇用者数は、前回数値が下方修正だったものの、
今回の結果は予想を大きく上回る好結果となりました。
文句なしの好結果、悪結果、というわけではなく、
両方が入り交じった、まちまちな結果となりました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、
売り買い激しく殴り合いの乱高下!
となるのではないかと思えます。
少なくとも、一方的な上昇、下落になる材料には思えません。
では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・NYダウ の値動き → 上昇?下落?
・ドル円 の値動き → 上昇?下落?
・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?
・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?
・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?
・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?
・原油 の値動き → 上昇?下落?
・金 の値動き → 上昇?下落?
1分足 下記のチャートでは15:30が日本時間21:30
初動は、株高、ドル高、
15分足
発表直後の初動の瞬間、
・株狂い上げ
・純然たるドル高
で反応しました。
そして、ドル円以外のドルストレートは、初動こそはドル高だったものの、
4分ほどで「何か」が起動。
突如全力でドル安へと反転しました。
この結果、
・対円でドル高(円安)
・対円以外でドル安
この結果として、クロス円爆騰、となりました。
いわゆる、ドル安円安のバブルイケイケモードです。
非常に興味深い値動きです。
クロス円(たとえばユーロ円)の買いが、ストレート(たとえばユーロドル)を
引っ張ったものと思われます。
リスク選好の流れになると、クロス円それ自体が巨大な投機対象として
買いの対象になるという流れは、
2007年~2008年にクロス円バブル(スワップ派バブル)として頂点を迎えましたが、
まだまだ、そのアルゴリズムは健在なようです。
さて、場味の分析ですが、
失業率は悪化したにもかかわらず、その点は完全に無視して、
マーケットはリスク選好モードにスイッチオンとなりました。
マーケットの反応だけ見ると、強気相場の典型的な反応です。
ただ、昨晩のECBドラギ会見ショックの暴落から、
いきなりこの状態に豹変したのは、なんだか変だな、という感じでしっくりきません。
違和感が残ります。
一応、ドル円は買いサインも点灯したのですが、
なんだか雰囲気に違和感があるので、もうしばらく様子見したいと思います。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。