2012/06/06 (水) 20:45

ECB政策金利
結果 1.00% 予想どおりで何のサプライズもない
予想 1.00% 
現行 1.00%

   

21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見

ドラギ.jpg

「インフレ率は年内2%を上回る水準に留まる見込み。」
ユーロ経済は引き続き弱い。」
「経済見通しに下振れリスク高まる。」
「オペでの応札額全額供給は少なくとも2013年1月15日まで継続。」
「1ヶ月物オペの無制限供給を必要な限り継続。」
「ECBは3ヶ月物オペ実施へ。」
「ECBは断固かつ時宜を得て行動することが可能。」
「名目金利は依然として非常に低い。」
「銀行間市場は依然として機能不全。」
インフレ期待はしっかり抑制されている。」
「ECBとユーロ圏政府の間で駆け引きはない。」
「スペインがEFSFを利用するかどうかは、銀行のニーズに関する現実的な評価に基づくべき。」
「政府のEFSF利用の是非を決めるのはECBの仕事ではない。」
本日の理事会で利下げを協議した。多くはないが一部のメンバーは利下げを支持した。」

   

ECB金利は、

市場予想どおりの据え置きで

サプライズは全くなし。

   

その後のECB総裁ドラギ会見は、

前回と同様、悲観的な内容が散見されました。

そして、なんと利下げの話が飛び出してきました。

もの凄いサプライズです。

         

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

ECB金利発表では材料織り込み済みで動きようがなく、

・ドラギ会見で、利下げの話あたりからユーロ暴落!!

となるのが自然に思えます。

   

では、この材料を受けて、

机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き


  

5分足 下記のチャートでは13:45が日本時間20:45 ECB金利

fxfxn0038.jpg

※このチャートを見る方法

     

ユーロドル5分足

fxfxn0040.jpg

  

今月もファンダメンタル分析一切無視のメチャクチャ相場でした。

  

まず何のサプライズもないECB金利発表で、

マーケットはなぜか暴落で反応。

   

その後のドラギ会見でも、会見開始と同時に暴落スタート。

しかし、日本時間22時ごろから原因不明の反転開始。

  

その後、ドラギが利下げの協議について言及し、

ユーロは大暴落?かとおもいきや、

反転はそのまま続き、

ユーロは100pips以上の暴騰となりました。

     

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると全く意味がわかりませんが

これが、生きた相場なのです。

  

22時前の暴落は何だったのか?何がしたかったのか?という感じですが、

これが生きた相場なのです。

  

さて、場味の分析ですが、

22時前の暴落を見ると、明らかな弱気相場だったわけですが、

その後、利下げ協議という爆弾の投入にもかかわらず、

最終的にマーケットは暴騰で反応しました。

いわゆる、悪材料出尽くし、というやつです。

反転のパターンです。

  

しばらく反転の流れが続きそうです。

ユーロ崩壊のトリガーとなるかもしれない6/17のギリシャ選挙に向けて、

投機筋のポジション調整が続きそうです。