ドル円が面白いことになっております。
2007年から延々と続いた下降トレンドも
いよいよ最終章に近づいているのかもしれません。
諸行無常です。
マクロのファンダメンタルズを見ても、
先月発表された2011年の貿易収支が31年ぶりの赤字転落、
2011年の経常収支も黒字額が大幅に減少(下落率は86年以降最大)しました。
貿易立国である我が国の国富が激減していることを意味しています。
日本の栄耀栄華の物語も、
いよいよ終焉に近づいているのでしょうか。
私たちは、今まさに、歴史的な転換点を目撃しているのかもしれません。
祗園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず 唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ 偏に風の前の塵に同じ。
『平家物語』
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし。
世中にある人と栖(すみか)と、又かくのごとし。
『方丈記』
三代の栄耀一睡の中にして、
大門の跡は一里こなたにあり。
秀衡が跡は田野に成て、金鶏山のみ形を残す。(中略)
「国破れて山河あり、城春にして草青みたり」と、
笠打敷て、時のうつるまで泪(なみだ)を落し侍りぬ。
夏草や 兵どもが 夢の跡
『奥の細道』