2011/12/02 (金) 22:30

非農業部門雇用者数(11月)
結果 120千人増 ほぼ予想どおり
予想 125千人増 
前回 100千人増(80千人増から修正)上方修正!

失業率(11月)22:30
結果 8.6% 衝撃の改善!!!!サプライズの好材料!!
予想 9.0% 
前回 9.0%

      

今回の雇用統計は、

非農業部門雇用者数はほぼ市場予想どおりだったものの、

前回数値が上方修正、

さらに、失業率がいきなり8.6%と、衝撃的に大幅な改善を示しました。

   

FOMC、バーナンキ会見では絶望的に語られていた米景気ですが、

実際のところはそこまで悪くないような数字です。

   

常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、

・株 爆上げ!

・ドル 爆上げ!

のバブルイケイケモード

ジュリアナ1.jpg 

になりそうに思えます。

   

では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・NYダウ の値動き → 上昇?下落?

・ドル円 の値動き → 上昇?下落?

・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?

・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?

・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?

・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?

・原油 の値動き → 上昇?下落?

・金 の値動き → 上昇?下落?


    

1分足 下記のチャートでは14:30が日本時間22:30

fxfxl0023.jpg

初動の数十秒だけ、ドル安、円安、クロス円爆騰のバブルモードにスイッチが入ったが、その後すぐに乱高下

       

15分足

fxfxl0024.jpg

※このチャートを見る方法

   

発表直後の初動の瞬間、

株(NYダウ)爆上げ

対円でドル高(円安)

対円以外でドル安(ドル高ではない!)、

ドル安円安で結果としてクロス円爆騰、

となりました。

いわゆるひとつのバブルイケイケモードです。

ジュリアナ1.jpg 

      

しかしその狂喜乱舞の宴も一瞬で終わり、

直後に強烈なカウンターが入って乱高下モードに突入。

結局 NYダウ暴落、

全面的なドル高 

で落ち着きました。

いわゆるドル安円安のバブルイケイケモードではありません。

このため、クロス円は伸びませんでした。

    

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、

サプライズの好材料だったのにNYダウ暴落、クロス円暴落というのは

全く意味がわかりませんが、

これが生きた相場なのです。

    

さて、場味の分析ですが、

明らかな好材料に対して、マーケットはリスク回避で反応しました。

米長期金利も弱含みでした。

SAXOリアルタイムクオート、チャート

水面下で、何かが起こっているようです。

クリスマス、年末に向けて、もう一相場ありそうな雰囲気です。

年内は静観して過ごし、下手に手を出さないほうがいいと思います。

  

以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。