2011/07/07 (木)
20:00 英中銀政策金利
結果 0.50% 予想どおりで何のサプライズもない
予想 0.50%
現行 0.50%
20:45 ECB政策金利
結果 1.50% 予想どおりの利上げ!サプライズはないが好材料!
予想 1.50%
現行 1.25%
21:30ごろから ECB総裁トリシェ会見
「物価上昇リスク考えると利上げは必要。」
「金融政策は引き続き緩和的。」
「あらゆる動向を注視していく」
「金利は依然として低水準にある」
「データは成長が若干減速していることを示している」
「流動性オペは適切な時期に調整される」
「エネルギー価格の一段の上昇もリスクの一部」
「インフレ率は向う数ヶ月、明らかに2%上回る」
「インフレの上方リスクを「非常に注意深く」監視」
「ポルトガルの債券について、担保の格付け基準適用を停止」
「フランスの銀行案について、民間債権者との協議は政府に委ねられる。」
「クレジットイベントや選択的デフォルトには「ノー」。」
BOE金利は金利据え置きでした。
その後のECB金利は、市場予想通りの利上げ!
市場予想どおりの結果でサプライズは全くありませんでしたが、
利上げということで好材料なのは間違いありません。
そしてその後のトリシェ会見では、
さらなる利上げの臭いをプンプンさせる発言が連発!
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・BOE、ECB金利発表では材料織り込み済みで全く動きようが無く、
・トリシェ会見を受けてユーロが安心の上昇
となるのが自然に思えます。
少なくとも、ユーロが爆下げするような材料では全くありません。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは13:00が日本時間20:00 BOE金利
ユーロドル1分足
BOE金利はいつもどおりほとんど反応は有りませんでした。
常識的に考えて理解できます。
しかし、その後ECBの利上げ発表とともに、
ユーロの叩き売り開始!
(いわゆる材料出尽くし、噂で買って事実で売れ)
その後米ADP雇用者数を挟んで軽く乱高下をしつつ、
トリシェ会見に突入。
会見開始直後はメチャクチャにユーロが叩き売られましたが、
6分後に大人の強烈なカウンターが入り、
そこから一気に噴き上げロケット噴射、
ECB金利発表前の水準を軽く超えて上昇しました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると
意味のよく分からない値動きですが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
途中色々な意味のよく分からない乱高下はありましたが、
最終的には好材料に対して素直なユーロ上昇となりました。
ユーロ売りを仕掛けたがっているおじちゃんたちがいるようですが、
結局、一気に粉砕されてしまいました。(一時撤退か。)
地合いは、「底堅い」感じです。
今晩の米雇用統計でも、メチャクチャな乱高下が見られそうで、
とても楽しみです。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。