2011/03/04 (金) 22:30
非農業部門雇用者数(NFP)(2月)22:30
結果 192千人増 ほぼ予想どおり サプライズ無し
予想 196千人増
前回 63千人増(36千人増から修正)(前月比) 大幅な上方修正!!サプライズ!!
失業率(2月)22:30
結果 8.9% 大幅な改善!!サプライズ!!
予想 9.1%
前回 9.0%
今回の雇用統計は、
非農業部門雇用者数の結果は予想どおりでサプライズ無しだったものの、
前回数値が倍近い大幅な上方修正でサプライズ、
また、失業率も8%代に切り込んできてサプライズの改善。
米国の景気改善は着実に進んでいる印象です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、
株、米ドル、ともに爆上げ!!
となるのが自然に思えます。
では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・NYダウ の値動き → 上昇?下落?
・ドル円 の値動き → 上昇?下落?
・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?
・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?
・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?
・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?
・原油 の値動き → 上昇?下落?
・金 の値動き → 上昇?下落?
1分足 下記のチャートでは14:30が日本時間22:30
初動は、株上げ、ドル安円安→クロス円上げのバブルモードだったが・・・・
15分足
雇用統計が発表された次の瞬間、
初動は、
株上昇
円安(対円でのドル高)
ドル安(対円以外ではドル安)
結果としてクロス円狂い上げ
で反応しました。
いわゆる、バブルイケイケモードです。
しかし、そんなマーケットの驚喜は2分で終わり、
突如猛烈なカウンターが入って乱高下モードに突入。
そして、
15分ほどの乱高下を経て、
結局
・株暴落
・ドル安
となりました。
雇用統計がサプライズの好結果だったにも関わらず、
・株暴落
・ドル安
です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると全く理解できませんが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
サプライズの好材料で高騰しても良かったはずですが、
マーケットは最終的に暴落しました。
というわけで、地合いは決して良くないようです。
まだドル円トレンドラインの下方ブレイクを
狙っているおじちゃんたちが居るようです。
気を抜けない相場が3月も続きそうです。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。