本日2010/9/15 10:32に、日銀為替介入、いわゆる「日銀砲」が

ドル買い円売りで実施されました。

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そこで、前回実施された為替介入として、2004年1月~3月に行われた

いわゆるテイラー・溝口介入の時のドル円の値動きを調べてみました。


   

■介入実行日

2004年1月2日(金曜日)~2004年3月16日(火曜日)

  

■資料

外国為替平衡操作の実施状況:財務省

平成16年1~3月期における外国為替平衡操作額 14兆8,314億円

   

■チャート

月足

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週足

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日足

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■考察

介入実施後にいきなり上昇トレンドに転換♪ハッピーエンド♪というわけではなく、

じりじりと安値を更新し続け、売り買いの激しい攻防が続きました。

結局、下降トレンドは2005年1月まで続きました。

介入にはトレンドを変える力はなかった、

限定的な効果しかなかった

と言わざるを得ません。

   

また、介入終了後は当然の如く投機連中が「ヒャッホー!」と襲いかかってきて、

猛烈な円高となりました。

またその後、介入後最安値のバリアを破って投機筋が満足し、一斉に利益確定したためか、

いきなり猛烈な円安になるなど、

メチャクチャな荒れた値動きになっています。

   

とりあえず、介入実施は一回きりで終わるというよりも、

継続的に実施されるようです。

また、介入実施=円安トレンドへの転換点、というわけでもありませんので、

絶対に飛びついて買わないようにご注意ください。