米雇用統計
2010/03/05 (金) 22:30

非農業部門雇用者数(NFP)(2月)22:30
結果 36千人減 予想よりも良い
予想 68千人減 
前回 26千人減(20千人減から修正)(前月比) 下方修正

失業率(2月)22:30
結果 9.7% 予想よりも良い
予想 9.8% 
前回 9.7%
  

   

今回の雇用統計は、

非農業部門雇用者数は、前回値が下方修正だったものの、予想を超える好結果

失業率も、予想を超える好結果でした。

   

また、今回の雇用統計も先月と同様に、事前に政府筋の声明で、

雇用統計はかなり悪い数字が出るとアナウンスされていたため、

ある程度悪い結果が織り込まれていたはずでした。

そのため、思ったほど悪くないじゃん、というサプライズは

それなりにあったものと思われます。

   

常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、

サプライズの好結果に、

NYダウ 上昇

ドル 上昇

となるのが自然に思えます。

   

では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。

・NYダウ の値動き → 上昇?下落?

・ドル円 の値動き → 上昇?下落?

・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?

・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?

・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?

・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?

・原油 の値動き → 上昇?下落?

・金 の値動き → 上昇?下落?


1分足 下記のチャートでは14:30が日本時間22:30

fxfxa5237.JPG

初動は、株高、ドル高。理解できる値動き。

   

15分足

fxfxa5242.JPG 

しかしその後、ドル円以外のドルストレートが突然ドル安に転換!クロス円爆裂上昇

          

※このチャートを見る方法

   

初動は

株上昇

ドル高(純然たるドル高

原油高

で反応しました。

常識で考えて理解できる値動きです。

  

しかしこのままドル高で、ユーロドルは下に暴落するのかなと思いきや、

結局は例の

・円安(対円でのドル高) 

・ドル安(対円以外ではドル安

・結果として、クロス円爆裂上昇

という、

いわゆるバブルイケイケ黄金相場となりました。

ジュリアナ1.jpg 

ドバイ.jpg 

   

どうも、雇用統計のショックで、

バブル再起動のスイッチが入っちゃったような感じです。

ロケット.jpg

  

  

さて、場味の分析ですが、

すでに述べたようにバブル再起動、強気相場の様相を呈しています。

   

ユーロドルも週足でギリギリ強気相場に踏みとどまりました。

fxfxa5243.JPG

fxfxa5244.JPG

(チャートbyFXプライム byGMO

ユーロドルは強気相場に転換という見方を堅持します。

詳しい分析は、日曜日にご紹介したいと思います。

  

以上、ご参考になりましたら幸いです。