2010/01/14 (木) 21:45
ECB政策金利
結果 1.00% 予想通りの据え置き
予想 1.00%
現行 1.00%
22:30ごろから ECB総裁トリシェ会見
「現行の政策金利は引き続き適正」
「ユーロ圏経済の回復は均一とはならない可能性」
「経済見通しは引き続き不透明」
「インフレ期待は抑制されている」
「先行き見通しはおおむね均衡」
「失業は増加する見込み」
「10-12月期の成長はデータで確認されている」
「インフレは短期的に1%近辺を維持」
「マネーの拡大ペースは減速する見通し」
「景気刺激策は一時的な性格のもの」
「銀行は資本増強を、更なるバランスシート調整を」
「財政健全化については、遅くとも2011年には着手する」
「強いドルについての米当局の発言は重要で支持する」
ECB金利は、市場予想どおりの据え置きで、
全くサプライズはありませんでした。
そしてその後のトリシェ会見では、
前回の景気イケイケ発言とは打って変わって
随分とトーンダウンした発言内容となりました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・ECB金利発表では材料織り込み済みで全く動かず、
・トリシェ発言(GDP、インフレ上方修正)でユーロ下落
になるのが自然に思えます。
では、この材料を受けて、現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは13:45が日本時間21:45 ECB金利
15分足 矢印はトリシェ会見
ECB金利では動かず、 トリシェ会見から祭りスタート
なぜかユーロはたいして動かず、対岸のドル円、クロス円が大火事状態
ユーロドル 日足 レンジに叩き戻された
ドル円4時間足
金利発表では材料織り込み済みとなって
ほとんど動きませんでした。
常識的に理解できる値動きです。
そしてトリシェ発言からいつものように祭り開始。
しかし、本命のユーロドルは大して動かず、
何故かドル円、クロス円が突然の大暴落・・・。
常識的、ファンダメンタルズ分析的に考えると意味がわからない値動きですが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
どちらかというと弱気の材料で、もみ合いとなりました。
強気とも、弱気とも言い難い、保合相場と思われます。
現在、日本時間なのにユーロドルが急落していますが、
これも保合の範囲内に止まると見ております。
(ユーロ円主導でドル円の安値下方ブレイクを狙った仕掛け)