2009/11/05 (木)

21:00 英中銀政策金利
結果 0.50% 予想通りの金利据え置き
予想 0.50% 
現行 0.50%

  

21:45 ECB政策金利 
結果 1.00% 予想通りの金利据え置き
予想 1.00% 
現行 1.00%

   

22:30ごろから ECB総裁トリシェ会見

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「現在の金利、依然として適切。」
「今後数ヵ月以内にインフレ率はプラスに戻る。」
「最新のデータは、下期に成長が改善することを示唆。」
「経済見通し、リスクは上下に均衡。」
「刺激策の好影響が予想を上回る可能性も。」
商品価格の不安定が経済悪化リスク。」
「将来、流動性全額は必要とならない可能性。」
「追加的な流動性対策は適切なタイミングで段階的に解除。」
「1年物オペについては12月にお話する。」
「市場は、1年物オペの延長を予想していない。」
「今回の決定は全員一致。」
厳しい局面が待ち構えている。」
「ECB経済予測、上方修正の可能性も。」
「景気については依然慎重だが、勇気付けられる兆候もある。」
「徐々にではあるが、タイムリーな刺激策解除へ。」

   

BOE,ECB金利は、市場予想どおりの据え置きで、

全くサプライズはありませんでした。

   

そしてその後のトリシェ会見では、景気に対して前向きな発言が多く、

明らかにタカ派的、イケイケ的な傾向の強い内容でした。

   

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

・BOE、ECB金利発表では材料織り込み済みで全く動かず、

・トリシェ発言を受けて、ユーロ、ポンドが狂い上げ

になるのが自然に思えます。

    

では、この材料を受けて、マーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き


     

15分足 下記のチャートでは13:00が日本時間21:00 BOE金利

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※このチャートを見る方法

   

BOE金利は何のサプライズもありませんでしたが、

投機通貨ポン様はヨーイドンでいきなりの狂い上げ。

材料を全く織り込まない、ハチャメチャぶりが凄い。

「材料織り込み済み」という言葉が全く無意味なことを身体を張って証明してくれています。

さすがポン様という感じです。

  

ユーロの方は多少落ち着いていて

金利発表ではほとんど動かず「織り込み済み」という雰囲気で、

さすが圧倒的流動性を誇る、大人の通貨。

そしてトリシェ発言から突然の狂い上げ。

強気発言だったのだから、常識的に理解できます。

しかし、トリシェのイケイケ発言をサポートにそのまま上昇!と思いきや、

結局カウンターを食らって反落。

何がしたかったのかよく分かりませんが、  

上下に大きく振れただけの行ってこい相場でした。

   

常識的、ファンダメンタルズ分析的に考えると理解しがたい値動きですが、

これが生きた相場なのです。

   

今晩の米雇用統計を控えて、神経質な値動きになりましたが、

ファンダメンタルズはユーロに追い風が吹いているような印象です。

  

今晩の米雇用統計、いったいどんな滅茶苦茶な乱高下になるのか、

とても楽しみです。

   

過去の米雇用統計前後の値動きはこちらでまとめています。