2009/09/03 (木) 20:45

ECB政策金利
結果 1.00% 予想通りの金利据え置き
予想 1.00% 
現行 1.00%

何のサプライズも無し
   

21:30ごろから ECB総裁トリシェ会見

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「政策金利は適切」
インフレ低下は一時的な影響を反映している。」
「9月実施の1年オペ金利は1.0%に。」
インフレは引き続き抑制されている。」
景気安定化の兆候が増えている。」
先行きは依然不透明、慎重姿勢が妥当。」
「09年のユーロ圏GDP見通しは-4.4~-3.8%(6月時点は-5.1~-4.1%)。」(上方修正!)
「10年のユーロ圏GDP見通しは-0.5~+0.9%(6月時点は-1.0~+0.4%)。」(上方修正!)
「09年のユーロ圏インフレ見通しは0.2~0.6%(6月時点は0.1~0.5%)。」(上方修正!)
「10年のユーロ圏インフレ見通しは0.8~1.6%(6月時点は0.6~1.4%)。」(上方修正!)
「景気回復に影響を及ぼす要因、金融機関のバランスシート。」
不確実性は依然として高い。」
「出口戦略、前回会合から何も変わっていない。」
「事前に公約せず(今後1年間の政策金利)。」

   

ECB政策金利は、市場予想どおりの据え置きでした。

全くサプライズはありませんでした。

 

そしてその後のトリシェ会見では、

トリシェ発言自体はどちらとも言えないものでしたが、発言中に公開された

GDP予測、インフレ予測は、

ともに上方修正で、強気の材料と言えるでしょう。

   

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

・ECB金利発表では材料織り込み済みで全く動かず、

・トリシェ発言を受けて、ユーロ、ポンドが狂い上げ

になるのが自然に思えます。

    

では、この材料を受けて、マーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き


     

15分足 下記のチャートでは13:45が日本時間20:45 ECB政策金利

fxs2020.JPG

     

※このチャートを見る方法

   

ECB政策金利は市場予測通りで、

ファンダメンタル分析的、常識的に考えると、

いわゆる「材料織り込み済み」で値動きのしようがないと思えます。

   

しかし、結果としてはユーロがいきなり暴落。

  

「材料織り込み済み」という言葉がいかに無意味か分かります。

    

そして、トリシェECB総裁会見。

強気の発言が散見されましたが、

マーケットはそれを完全に無視してユーロ売り。

   

常識的、ファンダメンタルズ分析的に考えると理解しがたい値動きですが、

これが生きた相場なのです。

   

場味の分析ですが、

インフレ予測の数字が上方修正されたにもかかわらず、

ユーロの反応は下落となりました。

ユーロドルは反転を警戒すべきでしょう。

   

今晩の米雇用統計も荒れそうです。

ご注意ください。