2009/08/06 (木)
20:00 英中銀政策金利
結果 0.50% 予想通りでサプライズ一切無し
予想 0.50%
現行 0.50%
20:45 ECB政策金利
結果 1.00% 予想通りでサプライズ一切無し
予想 1.00%
現行 1.00%
21:30ごろから ECB総裁トリシェ会見
「ECBの政策金利水準は適正なもの。」
「09年末まで経済活動は弱い見通しだが落ち込みは第1四半期より緩和。」
「10年には緩やかな回復へ」
「インフレ期待はしっかりと抑制されている」
「物価の安定は中期的に維持される」
「最近のインフレ率低下は一時的なもの」
「不透明感は依然強い」
「年末まで経済活動は引き続き低迷」
「経済指標などデータからは従来の経済見通しが確認される」
「世界的に景気後退に底入れの兆候が増えている」
「経済の縮小ペースは緩和」
「2010年には四半期ごとのプラス成長を見込む」
「経済見通しに対するリスクは均衡」
「景気対策などで信頼感が成長上振れ材料に」
「商品価格の上昇が成長リスクに影響」
「銀行融資は依然として低調」
「銀行は政府の措置を利用して資本基盤の強化をすべき」
「政策対応は経済に次第に浸透するだろう」
「これまでの対応はマクロ経済環境の改善により速やかに解除される」
「中期的なインフレ圧力は弱いと判断されるが脅威には効果的に対応」
「政府財政は健全で持続可能な状態に戻る必要がある」
「一段の財政出動は正当化されず」
「強いドルは米国の国益との発言を支持」
「カバーボンド買い入れ総額を変更するつもりはない」
「決定は全会一致だった」
「非伝統的措置を解除してその後に金利変更をすると述べたことはない」
「措置の解消の手順について事前にコミットしたことはない」
BOE、ECB政策金利は何のサプライズもなく、予想どおりの据え置きでした。
全くサプライズはありませんでした。
そしてその後のトリシェ会見では、どちらかというと強気の発言が目立ちました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・BOE、ECB金利発表では材料織り込み済みで全く動かず、
・トリシェ発言を受けて、ユーロ、ポンドが狂い上げ
になるのが自然に思えます。
では、この材料を受けて、マーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
15分足 下記のチャートでは14:30が日本時間21:30 トリシェ会見 (矢印は21:30)
30分足 ユーロ、ポンドはなぜか暴落
ポン様 1分足
BOE政策金利は何のサプライズもない金利据え置きでした。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
材料織り込み済みで値動きのしようがないと思えます。
しかし、理由はよく分かりませんが、ポンドがいきなりの急落。
どう見ても「材料を受けての急落」ではありません。
材料無視でご乱心の、いつものポン様らしい元気な値動きです。
次にECB政策金利ですが、
こちらも同じく何のサプライズもない金利据え置きでしたが、
こちらは材料織り込み済みで値動き無し。
「材料織り込み済み」という言葉がいかに無意味か分かります。
そして、トリシェECB総裁会見。
強気の発言が散見されましたが、
マーケットはそれを完全に無視してユーロ売り。
常識的、ファンダメンタルズ分析的に考えると理解しがたい値動きですが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
ユーロは好材料にもかかわらず上げなかったので、
一応反転を警戒した方がよいと思われます。
日足テクニカル的には強気相場続行中であり、
昨晩の動きは単なるリターンムーブとも考えられます。
今晩の米雇用統計に注目です。