2009/06/04 (木) 20:00
英中銀政策金利
結果 0.50% 市場予想どおりの金利据え置き 何のサプライズも無し
予想 0.50%
現行 0.50%
2009/06/04 (木) 20:45
ECB政策金利
結果 1.00% 市場予想どおりの金利据え置き 何のサプライズも無し
予想 1.00%
現行 1.00%
2009/06/04 (木) 21:30ごろから
トリシェECB総裁会見
「カバードボンド、購入対象はユーロ全体の債券。」
「購入は7月から開始、10年6月末までに完了見通し。」
「購入債券は主要格付け機関からAAあるいは同等の格付けを得ていることが条件。」
「購入規模は600億ユーロ、発行市場と流通市場の双方で購入。」
「今回の決定は全会一致。」
「今回を措置を量的緩和とは呼ばない。」
「出口戦略が最も重要。」
「利下げは引き続き経済に浸透している。」
「債券購入は3-10年債に集中。」
「債券購入計画の拡大有無、コメントせず。」
「現行金利は必ずしも最低水準ではない。」
「強いドルが米国の国益にかなうとの見方を大いに評価する。」
金利は市場予想どおりの据え置き。
その後のトリシェ会見で、弱気発言が見られました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・金利発表では材料織り込み済みで全く動かず、
・トリシェ発言でユーロ暴落、それに連動してポンドも暴落
になるのが自然に思えますが、
いずれにせよ、ユーロが高騰することは考えにくい材料のように思えます。
では、この材料を受けて、マーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル
・ユーロ円
・ポンドドル
・ポンド円
・ドル円
・原油
・金
・NYダウ
5分足 下記のチャートでは13:00が日本時間20:00(BOE金利)
15分足 下記のチャートでは13:00が日本時間20:00(BOE金利)
常識的、ファンダメンタルズ分析的には理解しがたい値動きとなりました。
予想どおりのBOE金利ではほとんど反応が無く、
これは常識的な反応(いわゆる材料織り込み済み)でした。
しかし、その45分後のECB金利で、
予想どおりの金利据え置きで市場は無反応だろうと思いきや、
材料織り込み済みという言葉を完全に無視して、
突然ユーロが暴落。
その後のトリシェ会見の情報を入手していた連中が特攻してきたような
奇妙な値動きです。
しかしその後、いざトリシェ会見でユーロ弱気発言がなされ、
こりゃユーロ安だなと思いきや、
今度はいきなりユーロが爆騰開始。
常識的、ファンダメンタルズ分析的に考えると滅茶苦茶ですが、
これが生きた相場なのです。
場味の分析ですが、
ユーロドルは、
悪材料に乗じた売り仕掛けを木っ端みじんに粉砕し
強気相場を堅持したことから、
強気相場継続と思われます。
ご参考まで。