2009/06/05 (金) 21:30 米雇用統計

非農業部門雇用者数(NFP)(5月)
結果 345千人減 予想より良い(予想よりマシ)
予想 520千人減 
前回 504千人減(539千人減から修正)(前月比) 上方修正

失業率(5月)21:30
結果 9.4% 予想を超える、サプライズの悪結果!
予想 9.2% 
前回 8.9%

 

DepartmentofLabor001.jpg

非農業部門雇用者数は比較的マシな結果でしたが、

失業率が9.4%と、25年ぶりの悪水準で、

米実体経済はかなりボロボロです。

  
 

常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、

米実体経済がボロボロなのは明らかで

ドル高、株高になるとは到底思えません。

   

ファンダメンタル分析的に考えれば、サプライズの悪材料に、

株安、ドル安になるのが自然に思えますが、

この指標結果を受けて、

現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか。

   

・NYダウ

・ドル円

・ユーロドル

・クロス円

・金

・原油

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。

  


    

※以下の画像では、14:30が日本時間21:30です。

※以下のチャートで使用しているサーバー(Broco)が、米雇用統計発表直後にあまりの乱高下のため

停止してしまったため、日本時間21:30~21:45までのデータが抜けています。

マーケットの混乱を物語っています。

  

5分足チャート

fxl4114.JPG

   

15分足チャート 

fxl4116.JPG 

※このチャートを見る方法

   

滅茶苦茶な値動きとなりました。

米雇用統計発表直後から、いきなりの猛烈なドル高となりました。

失業率が、予想を超える25年ぶりの最悪の数字が出たにもかかわらず、

それは無視して狂い上げとなりました。

   

一部ニュース解説サイトでは、

「米雇用統計の好結果を受けてドル高となった」

などともっともらしく講釈しておられますが、

統計結果は全く良くありません。

   

一方、NYダウは落ち着いた反応で、

http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html

前日比+12ドルで引けました。

クロス円もNYダウの乱高下に完璧に追従しました。

  

米失業率9.4%という滅茶苦茶な経済状況で、

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、

全く意味が分かりませんが、

これが生きた相場なのです。

   

さて、場味の分析ですが、

悪材料に対して爆上げで反応しましたので、

強気相場に転換と考えます。

99.55 売り 10万ドルのポジションは、

雲上限突破 98.11で仕切りました。

  

ドル円の詳細な分析はまた明日ご紹介いたします。