2009/05/07 (木) 20:00

英中銀(BOE)政策金利
結果 0.50% 予想どおりの金利据え置き
予想 0.50% 
現行 0.50%

   

2009/05/07 (木) 20:45

ECB政策金利
結果 1.00% 予想どおりの金利引き下げ 悪材料
予想 1.00% 
現行 1.25%

   

2009/05/07 (木) 21:30ごろから

トリシェECB総裁会見

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「主要政策金利は適切。」
(今までは、「異常な低金利」と発言していたはずだが・・・)
「利下げに加えて信用市場の支援の拡大も決定。」
公開市場操作を最長12ヶ月で行う。」
ユーロ建てカバードボンド(担保付債券)の買い入れも決定。」
「欧州投資銀行(EIB)がカウンターパーティーとなる。」
「期間12ヶ月のオペは固定金利で規模も制限せず。」
決定は銀行や企業の資金状況の改善が目的。」
「今回の決定は物価動向が引き続き落ち着いていることを考慮。」
「最近のデータは一時的な安定の兆候を示している。」
「世界経済の低迷は継続。」
需要は2010年に回復する見通し。」
「インフレ圧力は緩和。」
「第1四半期の経済活動は引き続き弱い。」
「経済は2010年に徐々に回復すると予想。」
「中期的に物価安定が維持されると予想。」
雇用市場は今後数ヶ月で一段と悪化する可能性。」
追加利下げの可能性も排除しない。」
「本日の決定は全員一致。」
「債券の買い入れ額は600億ユーロの見通し。」

   

金利は、予想どおりとはいえ、0.25%の利下げという悪材料。

トリシェ発言は弱気、強気、両要素がちりばめられています。

注目すべきは、新たな対策として

ユーロ建てカバードボンド(担保付債券)の買い入れを決定したことです。

(好材料)

     

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、

・金利発表では材料織り込み済みで全く動かず、

・トリシェ発言で乱高下

になるのが自然に思えますが、

いずれにせよ、

利下げという悪材料で、

金利差が縮小したことは動かしがたい事実であり、

ユーロが高騰することは考えにくい材料のように思えます。

    

では、この材料を受けて、マーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。

・ユーロドル

・ユーロ円

・ポンドドル

・ポンド円

・ドル円

・原油

・金

・NYダウ


   

1分足 下記のチャートでは13:45が日本時間20:45(ECB金利)

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5分足 下記のチャートでは13:00が日本時間20:00(BOE金利)

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15分足 下記のチャートでは13:00が日本時間20:00(BOE金利)

fxl4028.JPG

※このチャートを見る方法

   

常識的には理解しがたい、滅茶苦茶な乱高下となりました。

大人が本気で殴り合っています。

特にユーロポンドが奇妙で、金利差が縮小したのに、

ユーロが対ポンドで爆騰しています。

   

常識やファンダメンタル分析では理解しがたい値動きですが、

これが生きたマーケットなのです。

  

さて、ドル円ですが、トリシェ発言直後の乱高下のどさくさに紛れて、

例の三尊右頭レジスタンス突破にトライ。

業者によって値は違いますが、高値99.69~99.72を示現。

しかし、突破に失敗して反落。

時間足ではヒゲで終わったので、ブレイクアウト失敗と考えます。

    

さて、今晩は泣く子も黙る、米雇用統計。

どんな乱高下になるのか楽しみです。

現在のポジション ドル円99.55 売り 10万ドル アホールド中