2009/05/08 (金) 21:30 米雇用統計

米失業率(4月)21:30
結果 8.9% 予想どおりの悪材料
予想 8.9% 
前回 8.5%

米非農業部門雇用者数(NFP)(4月)21:30
結果 539千人減 予想より良いが、悪材料
予想 600千人減 
前回 699千人減(663千人減から修正)(前月比) 
下方修正

DepartmentofLabor001.jpg

ほぼ予想通りの結果でしたが、失業率8.9%と、

米実体経済はかなりボロボロです。

  
 

常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、

米実体経済がボロボロなのは明らかで

ドル高、株高になるとは到底思えません。

   

一応、ほぼ市場予想値どおりだったので、

いわゆる「材料織り込み済み」となってあまり動かないようにも思えますが、

この指標結果を受けて、

現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか。

   

・NYダウ

・ドル円

・ユーロドル

・クロス円

・金

・原油

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。


    

※以下の画像では、14:30が日本時間21:30です。

   

1分足チャート 

fxl4031.JPG

   

5分足チャート

fxl4032.JPG

   

15分足チャート 

fxl4033.JPG

※このチャートを見る方法

   

例によって滅茶苦茶な値動きとなりました。

  

ドル円の初動は、猛烈なドル買いで、

例の三尊右頭のレジスタンス99.6突破のために

買い方のおじちゃんたちが特攻をかけてきました。

しかし、結局99.52でガツンと頭を打ち反落。

   

対円以外では、猛烈なドル売り一色で、これは常識的な反応でしたが、

常識やファンダメンタル分析では理解できない値動きとなったのがNYダウで、

爆上げして結局+164ドルの8,574.65  ドルで引けました。

http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html

   

ドル安、株高という、

例のバブルイケイケ黄金パターンです。

ジュリアナ1.jpg

   

米失業率8.9%という滅茶苦茶な経済状況で、

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、

全く意味が分かりませんが、

これが生きた相場なのです。

   

さて、場味の分析ですが、

ドル円については、雇用統計発表のどさくさに紛れて

三尊崩しの高値抜けを狙ったものの、

ものの見事に玉砕しましたが、

まだあきらめきれないのか、しぶとく下がり渋っています。

ドル円は他のドルストレート(ユーロドル等)に比べると、

はっきり言ってかなり奇妙な値動きが続いています。

ドル円の場味は「強気とも弱気とも言えない」、つまり、保合の状況と分析します。

保合は永遠に続くことはなく、必ずその後上下どちらかに爆発的にブレイクアウトします。

流れを見失わないよう、しっかりとついて行きたいと思います。