2009/04/03 (金) 21:30:00 米雇用統計

DepartmentofLabor001.jpg

非農業部門雇用者数(NFP)(3月)21:30
結果 663千人減 予想通りの悪材料
予想 660千人減 
前回 651千人減(前月比)

失業率(3月)21:30
結果 8.5% 予想通りとはいえ、失業率8.5%!実体経済はかなり悪い!

予想 8.5% 
前回 8.1%

      

ほぼ予想通りの結果でしたが、

米実体経済はかなりボロボロです。

  
 

常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、

米実体経済がボロボロなのは明らかで

ドル高、株高になるとは到底思えません。

   

一応、ほぼ市場予想値どおりだったので、

いわゆる「材料織り込み済み」となってあまり動かないようにも思えますが、

この指標結果を受けて、

現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか。

   

・NYダウ

・ドル円

・ユーロドル

・クロス円

・金

・原油

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。


    

※以下の画像では、12:30が日本時間21:30です。 (MoneyRain社)

   

1分足チャート 

fxl3001.JPG

※上記NYダウは現物ベースのため、米雇用統計の1時間後、日本時間22:30(チャート表記では13:30)から動いています。

   

15分足チャート 

fxl3002.JPG

   

何のサプライズも無い材料でしたが、

猛烈な乱高下となりました。

  

しかし、NYダウが開場1時間後くらいから何故か上昇に転じ、

それにつれて

・ドル円上昇、 

・クロス円上昇、

となりました。

   

いわゆるドル安、円安で、

例のバブルイケイケ黄金パターンです。

ジュリアナ1.jpg

   

米失業率8.5%という滅茶苦茶な経済状況で、

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、

全く意味が分かりませんが、

これが生きた相場なのです。

   

ドル円、クロス円について言えば、これがトレンドだ、

ということでしょう。

理屈ではないのです。

    

さて、場味の分析ですが、

ドル円、クロス円については、暴落してもおかしくない材料で

上昇を堅持したので、強気相場継続と考えられます。

ご参考まで。