2009/04/02 (木) 20:45:00

ECB政策金利 20:45
結果 1.25% 予想よりもマシではあるが、利下げ(悪材料)
予想 1.00% 
現行 1.50%

   

21:30頃からトリシェECB総裁会見

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「金利変更は物価圧力の後退を考慮したもの」
「利下げは景気減速を考慮した」
09年ユーロ圏の需要は非常に弱いだろう」
2010年には景気が徐々に回復
インフレ圧力は引き続き抑制される」
「中期的に物価は安定へと向かう」
インフレ低下は商品市況を反映」
「経済データはユーロ圏経済の軟調推移を示している」
「今後数ヶ月インフレはさらに低下
「2010年のインフレ率は2%を下回るだろう」
「09年央にはインフレがマイナスになることも
インフレ・リスクはおおむね拮抗している。」
金利は極度に低い水準」
政策金利は下限水準あるわけではない
「慎重な方法で追加利下げの可能性も」
「市場金利の監視を続ける」
「預金金利の追加利下げは予想せず」
「金融市場の回復へあらゆる手段を講じる。」
「来月に新たな非伝統的手段について決定」
「財政規律へのコミットメントは信頼されるものであるべき」
「2010年およびそれ以降は信頼できる財政政策を発表すべき」
「政策金利の決定に際しては、非常に深く議論した、金利はコンセンサスによる決定だ」
「金利水準が下限かとうかについては、主要政策金利はそうではない、さらに緩やかな金利引き下げは否定せず、預金金利は非常に低水準でありこの水準から動かすとは予想できず」
「非伝統的手段は次回の会合で示す、1ヶ月で決定する」
「内容については現状は仮定の範疇」
「銀行システムの回復のためには、あらゆる手段をとる」
「経済や金融の支援のためには、すべての決定事項を行う必要がある」
「銀行は可能な限り貸出しを行うべき」
「G20については声明を待っている」
「為替相場に関する米国の発言に留意している」
「為替相場に関するG7の文言を引き続き支持する」

   

金利は、0.25%の利下げという悪材料。

トリシェ発言はどちらかというと弱気です。

   

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、

・予想よりも利下げ幅がマシだったのでユーロ噴き上げ、

その後のトリシェ発言を待って、

・ユーロが暴落、

になるのが自然に思えますが、

いずれにせよ、

利下げという悪材料で、金利差が縮小したことは動かしがたい事実であり、

ユーロが高騰することは考えにくい材料のように思えます。

    

では、この材料を受けて、マーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。

・ユーロドル

・ユーロ円

・ポンドドル

・ポンド円

・ドル円

・原油

・金

・NYダウ


     

15分足 下記のチャートでは11:45が日本時間20:45(BOE金利)

fxl3003.JPG

      

※このチャートを見る方法

   

ECB金利引き下げとともに、

ユーロが爆裂上昇しました。

   

常識やファンダメンタル分析で考えると意味の分からない値動きですが、

これがトレンドというものなのです。