2009/01/15 21:45 ECB政策金利
結果 2.00% 予想通りの0.5%利下げ。(予想通りの悪材料)
何のサプライズもない。
予想 2.00%
現行 2.50%
22:30頃からトリシェECB総裁会見
「政策金利はインフレ圧力が後退し続けていることを考慮。」
「ただ、インフレ率は中期的な物価安定に沿った水準で推移する見通し。」
「全ての動向を注意深く監視し続ける。」
「不確実性は引き続き異例に高い。」
「物価安定のリスクは概ね均衡。」
「世界経済は引き続き弱い。」
「2009年の下期にインフレは再び上昇するだろう。 」
「経済活動の下振れリスクが顕在化。」
「コモディティ価格の下落が反転すれば、物価安定に上方リスク。」
「インフレ率が急激に変動する可能性。」
「インフレ期待を引き続きしっかり抑制。 」
「ユーロ圏の需要は長期間に渡って押さえ込まれる恐れ。」
「金融市場の動向を背景に経済が幅広く後退。」
「2%を下回るが2%程度の水準のインフレ率維持を目指す。」
「本日の決定は全員一致。」
「次の重要な理事会は3月。」
「3月には新たな見通しを示す。」
「3月には新たに伝えることがあるだろう。」
「ユーロ圏はこれまでの政策による全面的な恩恵を受ける。 」
「会合での議論は利下げを今行うか、後で行うかだった。 」
「2%が利下げの限界だとは言っていない。」
「バランスシート拡大からの出口戦略を常に考える必要あるが、今はそれを始める時期ではない。 」
金利自体は何のサプライズも無し。
トリシェ発言は、どちらかというと弱気です。
常識的ファンダメンタル分析的に考えると、
金利発表には無反応、
トリシェ発言でユーロ売り
になるのが自然に思えますが、
この材料をマーケットはどのように判断したのでしょうか。
↓のチャートを見る前に想像してみてください。
・ユーロドル
・ユーロ円
・ポンドドル
・ポンド円
・ドル円
・原油
・金
5分足 下記のチャートでは13:45が日本時間21:45(ECB金利)
15分足
30分足
初動はドル買いでしたが、その後売り買いの殴り合いに突入して乱高下。
最終的にはECB政策金利発表前の水準で落ち着きました。
一見すると、滅茶苦茶な値動きに見えますが、
初動以外は、要はNYダウに連動しているだけです。
そしてNYダウは8000ドルという切りの良い水準で反発しました。
なんとしても買い支えるぞ、という、その筋の強い意志を感じます。