2008/12/05 22:30 米雇用統計

非農業部門雇用者数(NFP)(11月)
結果 533千人減 サプライズの悪材料
予想 333千人減 
前回 320千人減(240千人減から修正)(前月比) 下方修正

失業率(11月)
結果 6.7% 予想よりは若干マシ
予想 6.8% 
前回 6.5%

    

失業率は若干マシな数字だったのですが、

NFPは最悪の結果でした。

  

常識的ファンダメンタル分析的に考えれば、

米実体経済の減速は明らかで(しかも予測以上)、

ドル高、株高になるとは到底思えません。

   

さて、この最悪の指標結果を受けて、マーケットはどのように動いたのでしょうか。

   

・NYダウ

・金

・原油

・ドル円

・ユーロドル

・クロス円

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。(今回も動画付き)


    

1分足動画

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1分足チャート 意外に素直な反応

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30分足チャート 日本時間深夜1時頃から突然反転暴騰

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動画、1分足を見れば分かりますが、

最悪の材料に対してマーケットは割と素直に反応しました。

NYダウ(先物)と連動して、ドル円、クロス円が大暴落。

   

しかし、その後日本時間深夜1時頃、突然反転を開始して大暴騰しました。

(米議会で、雇用統計の悪結果が米自動車業界救済に好影響を及ぼす的発言があったのが原因とか言われています。なんか見たことがあるパターン。

    

NYダウの暴騰と連動してドル円、クロス円が狂い上げ。

ドル円以外のストレートペアではドル大暴落。

完璧なまでにNYダウ連動で笑えてきます。

もはや為替自体の材料は全然関係ありません。

   

さて、場味の分析ですが、

悪材料を無視して高騰したことを考えると、強気相場に反転のようにも思えます。

しかし、初動を含める数時間は素直に弱気で反応したことを見ると、まだ反転と断言はできません。

弱気筋と強気筋が殴り合う神経質な相場付きが続くのではないかと思います。