先ほど、メルマガ最新号
FX・株のテクニカル分析入門 第87号
ヒストリカル・ボラティリティ(HV) 応用編
を発行致しました。
以下は前号のバックナンバーです。
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こんばんは。FXTECです。
いつもご愛読ありがとうございます。
感謝します。
さて、本日は、
ヒストリカル・ボラティリティ Historical Volatilityと
インプライド・ボラティリティ Implied Volatility
をご紹介します。
■ボラティリティ?何じゃそりゃ?
ボラティリティ volatilityとは、「変動、ばらつき」という意味で、
価格の変動率のことです。
たとえばドル円が一日に97円~97.2円の範囲でしか動かなかった場合は、
「ボラティリティが低い」と言い、
97円からいきなり110円まで一気に暴騰した後70円まで暴落した場合、
「ボラティリティが高い」と言います。
そして、このボラティリティを示すテクニカル・インディケータとしては、
ボリンジャー・バンドが有名で、このメルマガでも取り上げました。
ボリンジャーバンド ボラティリティ・ブレイクアウト戦略
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2007/04/fx3.html
■で、ヒストリカル・ボラティリティって何やねん?
ヒストリカル・ボラティリティ(HV)とは、
歴史的変動率、つまり「過去の価格」に基づいた変動率を表します。
具体的には、原資産価格の変動度合いを、
過去一定期間の値動きに基づき計算し、標準偏差で示したものです。
具体例
ドル円21日HV
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs02/fxd0145.JPG
ポンド円21日HV
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs02/fxd0144.JPG
豪ドル円21日HV
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs02/fxd0146.JPG
ランド円21日HV
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs02/fxd0147.JPG
(※通常は20日、30日、250日等が用いられることが多いようです。)
■うーん、いまいち意味がわからんわ・・・
思い切り平たく申し上げますと、
HVが高い:乱高下が激しい!
HVが低い:まったり相場
という感じです。
FXの場合はたいだいの目安として、
HV=20を超えたら高ボラティリティと言われています。
計算方法について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?vola
■インプライド・ボラティリティって何やねん?
ヒストリカル・ボラティリティが「過去の変動率」を表すのに対して、
「未来の変動率」を表すものが、
インプライド・ボラティリティ Implied Volatilityです。
これは端的に言うと、オプション価格に基づいた変動率です。
オプション価格という、一種の市場参加者の予想価格に基づいているので、
未来の予想変動率を表していると言えます。
そしてインプライド・ボラティリティの一種として広く知られているのが、
「恐怖指数」の異名で有名な「VIX」(CBOE Volatility Index)です。
シカゴ・オプション取引所(CBOE)が、
S&P500を対象とするオプション取引の
インプライド・ボラティリティを元に算出、公表している指数で、
こちらのページで無料で見ることができます。
http://www.cboe.com/DelayedQuote/SimpleQuote.aspx?ticker=VIX
http://finance.yahoo.com/echarts?s=%5EVIX#chart1:symbol=^vix
米株式市場大暴落の際には、VIXが急激に上昇することが知られており、
VIX=20を超えると異常事態と言われています。
ちなみに今回の金融危機では、
なんとVIX=89.53(10/24高値)まで跳ね上がりました。
※弊ブログのリアルタイムレートのページにもVIXを追加してみました。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
■はいはい、で、具体的にどうやって儲けたらええねん?
このHV、FXでは実は「スワップ投資法」で有名になった概念で、
「年間HVが低く、スワップ金利が高い」通貨ペア、
いわば「理論的に割の良い通貨ペア」を探す際に
利用されていたものです。
しかし、もちろんスウィングトレードでも利用できます。
HVの具体的な利用方法については、次号でご紹介します。
■はいはい、でもこれ書くの面倒くさいなあ
HVを自分で計算すると大変です。
以下の業者さん提供のチャートを利用しましょう。
・セントラル短資 ハイパーチャート HV利用可能(無料)
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?tansi
・外為どっとコム FX Vision HV利用可能(無料)
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?2
・MetaTrader 4 ×
・GFT DealBook360 ×
・CMS VT Trader ×
・マネーパートナーズ ハイパースピード ×
・MJ ×
・パンタレイ ×
上記の例の他、
NZD円、ユーロドル、ポンドドルのHVは今どうなっているのか、
HVの期間を250日(=おおよその年間ボラティリティ)にしたらどうなるのかなど、
色々と試してみると結構面白いです。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。
■テクニカル分析ツール
テクニカル指標を表示するには、以下のツールを使うと便利です。
それぞれに利点があるので、
以下の6つを用途によって使い分けるのがいいと思います。
いずれも無料なので、いざというときの為にも、
6つともいつでも使える状態にすることをおすすめします。
※FXチャートソフト比較特集
チャート画面の画像付きで各社のチャートを徹底比較しています。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/fx_13/
【1】 セントラル短資 ハイパーチャート(初心者から上級者まで)
ドリームバイザー社の最新チャートを採用しています。
一目均衡表、ローソク足型、ポイント&フィギュアを見るときは
ここのチャートを見ています。
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?tansi
※外為どっとコムではドリームバイザー社のチャートが見れなくなりましたが、
新チャートFX Visionがよくできていておすすめです。
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?2
【2】 MJ、パンタレイ(初心者から上級者まで)
一目均衡表の表示が可能です。
チャート上にニュース、重要指標の結果等を表示できるので便利です。
日足の区切りはNYクローズ採用。
口座開設&入金で無料で使えます。
→
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?pan
【3】 マネーパートナーズ ハイパースピード(初心者から上級者まで)
一目均衡表の表示が可能です。
日足の区切りはNYクローズ採用。
口座開設&入金で無料で使えます。
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?4
【4】CMS VTトレーダー(中級以上向け)
日足の終値はNYクローズ採用。
100種類以上のテクニカル分析を表示できます。
平均足、練行足の表示も可能。おすすめです。
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?CMS
【5】 GFT DealBook (中級以上向け)
一目均衡表の表示が可能ですが、
旧バージョンのDealBook FX2だと日足の区切りがGMT 0時になってしまいます。
一目均衡表の表示にはおすすめしません。
※最新のDealBook 360だと問題なしです。
口座開設で無料で使えます。
→GFT系業者さん一覧 http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?gftkei
【6】 MetaTrader 4(中級以上向け)
日足の区切りは各業者でバラバラです。
日足で利用するには色々と知識が必要です。
自分で問題解決できない初心者の方にはおすすめしません。
→MetaTraderまとめWiki http://hikaku.fxtec.info/metatrader/
その他、業者比較はこちらで。
http://hikaku.fxtec.info/
※FXチャートソフト比較特集
チャート画面の画像付きで各社のチャートを徹底比較しています。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/fx_13/
■ 次回予告
次回は、
ヒストリカル・ボラティリティ 応用編
具体的に売買戦略の中に組み入れる方法
をご紹介したいと思います。
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