このブログには珍しく、ファンダメンタルズのお話です。
本日早朝、次のニュースとともに、ユーロ円ほかクロス円が一時急落しました。
2007年 05月 30日 水曜日 03:15 JST
[上海 30日 ロイター]
中国財政省は、株式取引の印紙税率を現行の0.1%から0.3%に引き上げることを決定した。
30日から実行する。
同省が新華社を通じて発表したもので、過熱相場の抑制に向けた措置とみられている。
過去16年間の中国株式市場の歴史上、印紙税引き上げを受けた相場は、
数週間の低迷あるいは堅調相場の終息につながっている。
中国財政省、株式取引の印紙税率を0.3%に引き上げ | Reuters.co.jp
昨晩2時頃の発表でした。
なぜこんな夜中に公式発表なの?
発表前と思われる時間からなぜ急落してるの?
そしてその前に爆上げしてるのは何でだろう?
という純粋素朴な疑問はさておき、
中国株急落懸念→円売りポジション解消→円高
というのは理解できます。
しかし、ユーロ円の急落は別にいいんですが、
明らかにユーロドルは直接関係ない材料なのに、
ユーロドルが同時に急落していたのが非常に違和感がありました。
「中国が国内株式市場の投機抑制を目的に印紙税率を引き上げた」
→ユーロドル急落
ユーロドルが50pips急落するというのは、大事件の部類なわけですが、
要は、ユーロ円上昇がユーロドル上昇を牽引していたということを
実証した出来事でした。
昨晩観測されたこの奇妙な現象が、現在同時進行している
・円安バブル、
・空前のドル安、
・中国株バブル、
この3バブルの秘密を解く鍵になるような気がします。
円安バブルは、日本人による外貨買いだけが要因ではなく、
買本尊は日本以外にいるというわけです。
そしてこれらのバブルは、非常に堅密な関係にあると思われ、
バブルがはじけて崩壊するときは一緒と考えます。
すなわち、
・円高
・ドル高
・中国株崩壊
です。
そして崩壊のポイントは、
・日銀政策金利上昇
・北京オリンピック(2008年8月8日)
あたりなのかなという気がしています。
いずれにせよ、円安バブル、中国株バブルは、
数年のうちに大崩壊すると予想します。