2017年11月3日(金)21:30
非農業部門雇用者数(10月)21:30
結果 26.1万人 予想よりも弱い
予想 31.3万人
前回 1.8万人(-3.3万人から修正)上方修正
失業率(10月)21:30
結果 4.1% 予想を上回る改善
予想 4.2%
前回 4.2%
今月の米雇用統計は、
非農業部門雇用者数が市場予想より弱い数字だった一方で、
マイナス3.3万という衝撃的に悪い数字だった前回数値は上方修正でプラス1.8万、
また、失業率は市場予想据え置きに対して0.1%の改善というサプライズの好結果。
好悪織り交ざっていますが、どちらかと言うと、全体的には好結果、悪くないと言える内容と言えると思います。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 多少乱高下のあと上昇
・ドル 多少乱高下のあと上昇
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
グローバル的な視点で見ると、
米国はドルのジャブジャブ供給終了、利上げサイクルに入りましたが(金融引き締め)、
その一方で、欧州、日本は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)、
という状況で、
ドル高になりやすい経済環境ではあります。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間21:30
結果無視で最初からドルを売るつもりのおじちゃんたちがいた模様。その後、慌てて撤退。
15分足
米長期金利 (※↓のチャートの数字を0.1倍したのが金利。例:チャートの表示が21.50の場合、金利は2.150%)
→ https://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
初動は
・ドル 爆下げ
・NYダウ 爆上げ
でした。
しかし、すぐにカウンターが入り、乱高下。
結局は、NYダウは行って来いで終わり。
ドルは初動で爆売りしたおじちゃんたちはどこに行ったのか、雇用統計発表前よりもドル高で終わりました。
なお、長期金利は低空飛行のまま。
意味のよくわからない値動きですが、これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析です。
短期投機筋のおじちゃんたちが初動でドルを全力で売ったのはなぜだろう、という気持ち悪さが残りますが、その後じわりとドル買いに傾いたのは、やはり地合い(マーケット全体のコンディション)がドル強気の地合いを示しているものと考えられます。
しかし、金利は特に強い反応もなく、ここがハテナマークが残ります。
NYダウは歴史的高値を更新し続けており、一抹の不安感が残ります。
いつバブルが崩壊するのかとワクワクしている人が多いと思います。
こういう難しい相場環境で無理に取引をする必要は全くありません。
様子見推奨です。