2017年9月1日(金)21:30
非農業部門雇用者数(8月)21:30
結果 15.6万人 予想を下回る弱い結果
予想 18.0万人
前回 18.9万人(20.9万人から修正)下方修正
失業率(8月)21:30
結果 4.4% 予想よりも悪い!悪化!
予想 4.3%
前回 4.3%
今月の米雇用統計は、
非農業部門雇用者数、前回数値、失業率、
全て予想よりも悪い数字でした!
どこからどう見ても悪材料です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 暴落(景気減速懸念から)
・ドル 暴落(利上げが止まる懸念から)
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
グローバル的な視点で見ると、
米国はドルのジャブジャブ供給終了、利上げサイクルに入りましたが(金融引き締め)、
その一方で、欧州、日本は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)、
という状況で、
ドル高になりやすい経済環境ではあります。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間21:30
15分足
米長期金利 逆に爆上げ(※↓のチャートの数字を0.1倍したのが金利。例:チャートの表示が21.50の場合、金利は2.150%)
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
初動は
・ドル 爆下げ
・NYダウ 錯乱状態の乱高下
でした。
そしてその後、結局は、
・ドル 乱高下の後、若干のドル高
・NYダウ 乱高下で終了
となりました。
さて、場味の分析ですが、
誰がどう見ても明らかな悪材料に対して、
マーケットは初動こそ迷いましたが、
最終的には底堅い反応を示しました。
総悲観の暴落になるかと思いきや、非常に落ち着いた反応となりました。
想像ですが、最初のドル暴落は、短期の投機筋が売り崩しを狙ったものの、その後に長期・実需勢が付いてこないために、慌てて見切って買い戻してあのような動きになったのではないかと思います。
やはり、米経済の底堅さは本物のようです。
悪材料に反応が悪いということは、やはりロング(買い)が正解ということかと思います。