2017年8月4日(金)21:30
非農業部門雇用者数(7月)21:30
結果 20.9万人 予想を若干上回る強い結果
予想 18.0万人
前回 23.1万人(22.2万人から修正)上方修正
失業率(7月)21:30
結果 4.3% 予想通りの改善でサプライズはない
予想 4.3%
前回 4.4%
今月の米雇用統計は、
非農業部門雇用者数が予想を若干上回る好結果
だった一方で、
失業率は予想どおりでサプライズのない結果となりました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 乱高下(利上げにつながる好結果は、株にとっては悪材料)
・ドル 軽くドル高
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
グローバル的な視点で見ると、
米国はドルのジャブジャブ供給終了、利上げサイクルに入りましたが(金融引き締め)、
その一方で、欧州、日本は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)、
という状況で、
ドル高になりやすい経済環境ではあります。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間21:30
15分足
米長期金利 上げに転じる(※↓のチャートの数字を0.1倍したのが金利。例:チャートの表示が21.50の場合、金利は2.150%)
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
初動は
・ドル 迷いなく爆上げ
・NYダウ 錯乱状態の乱高下
でした。
そしてその後、結局は、
・ドル 迷いのないドル高
・NYダウ 乱高下の後元の水準に
となりました。
さて、場味の分析ですが、
どちらかと言うと好材料、という程度の材料に対して、
ドルは迷いのない爆上げとなりました。
ただ、純然たるドル高であって、NYダウ、そしてクロス円は反応が鈍く、リスク選好の流れというわけではないようです。
ドル円相場は、クロス円の需給も極めて重要で、クロス円で強気の流れがないと、ドル円の上昇も限定的となります。
どちらかと言うと強気の地合いですが、
全面的に力強い強気、とは言えないので注意したほうがいいでしょう。