日本時間 2017年2月3日(金)22:30
非農業部門雇用者数(1月)22:30
結果 227千人 予想を大きく超えるサプライズの好結果!!
予想 180千人
前回 157千人(156千人から修正)上方修正
失業率(1月)22:30
結果 4.8% 予想よりも悪い
予想 4.7%
前回 4.7%
今月の米雇用統計は、
失業率が予想を超える0.1%の悪化であった一方で、
非農業部門雇用者数は予想を大きく超えるサプライズの好結果でした。
また、前回数値は若干の上方修正となりました。
好悪織り混ざった結果となりましたが、
どちらかというと好材料
と言っていい結果と思います。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 多少乱高下のあと上昇
・ドル 多少乱高下のあと上昇
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
グローバル的な視点で見ると、
米国はドルのジャブジャブ供給終了、利上げサイクルに入りましたが(金融引き締め)、
その一方で、欧州、日本は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)、
という状況で、
ドル高になりやすい経済環境ではあります。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間22:30 NYダウはロケット爆上げ、為替はなんとドル安
15分足 殴り合いの後、NYダウ爆上げ、ドル安、クロス円は大きく動かず
米長期金利は爆上げ。金利が上げてるのに株高、ドル安、という意味がよく分からないことになっている。
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
どちらかというと好材料を受けて、
・NYダウ爆上げ
・ドル下落
となりました。
米長期金利は爆上げしております。
常識で考えると、
金利が上がると株には悪材料、通貨には好材料となるのが定石です。
すなわち、
金利上昇で、NYダウ弱含み、ドル爆上げ、となるのが今までの常識でしたが、
今回はその真逆で、NYダウが迷い無く爆上げ、ドルは爆下げ、という反応になりました。
トランプが大統領になってから、
今までの常識が通じない相場になっております。
さて、場味の分析ですが、
好材料にもかかわらず、ドルだけ弱い反応となりました。
ドルの地合いは弱いと言わざるを得ません。
やはり、トランプのドル高けん制発言が、想像以上に大きな影響を及ぼしているようです。
正直申し上げまして、先が読めない相場状況です。
このままトランプとその仲間達がやりたい放題の相場が続く可能性があります。
しばらく相場から離れて、様子見をした方がいいかもしれません。