日本時間 2016年10月7日(金)21:30
非農業部門雇用者数(9月)21:30
結果 156千人 予想よりも弱い、悪材料
予想 172千人
前回 167千人(151千人から修正)上方修正
失業率(9月)21:30
結果 5.0% 予想よりも悪い、悪材料
予想 4.9%
前回 4.9%
今月の米雇用統計は、
非農業部門雇用者数、失業率、ともに予想を下回る悪い数字となりました。
明らかな悪材料です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
期待が裏切られて、
・NYダウ 暴落
・ドル 暴落
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
グローバル的な視点で見ると、
米国はドルのジャブジャブ供給終了、利上げサイクルに入りましたが(金融引き締め)、
その一方で、欧州、日本は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)、
という状況で、
ドル高になりやすい経済環境ではあります。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間21:30 初動はNYダウ乱高下、ドルも殴り合いの乱高下
15分足 殴り合いを経て、NYダウは結局元の水準で大引。ドルは純粋なドル安へ。
米長期金利
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
「明らかな悪材料」を受けて、
初動は
・NYダウ 乱高下
・ドル 乱高下
となりました。
その後、
・NYダウは結局元の水準に戻って大引け
・ドルは純粋なドル安へ下落
となりました。
結局、「利上げが遠のいた」、とマーケットは考えたようです。
(利上げは株にとっては悪材料、利上げが遠のくことは株にとっては好材料)
さて、場味の分析ですが、
「明らかな悪材料」を受けて、
ドル円は初動の乱高下を経て、ドル安となりました。
初動の乱高下に迷いが見えますが、
結局は売り方のパワーが勝りました。
強気相場とは言えません。
これが強気相場であれば、元の水準に戻って大引けだったでしょう。
ドル円は日足の雲を抜けましたが、足下の地合は脆弱さを見せています。
イケイケで買える空気ではありません。
要警戒です。