2016年8月5日(金)21:30

非農業部門雇用者数(7月)
結果 255千人 サプライズの好結果!
予想 180千人
前回 292千人(287千人から修正)上方修正

失業率(7月)
結果 4.9% 予想よりも悪い
予想 4.8%
前回 4.9%

    

    

今月の米雇用統計は、先月と同様に

失業率が予想よりも悪い、悪材料だった一方で、

非農業部門雇用者数は予想を大きく上回るサプライズの好結果でした。

前回の米雇用統計まとめ

    

好悪織り混ざった結果となりましたが、

非農業部門雇用者数の力強い数字のインパクトが大きく、

全体としてみれば、やや好材料、という感じです。

    

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

・NYダウ 乱高下の後、上昇

・ドル 乱高下の後、上昇

となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。

   

  

グローバル的な視点で見ると、

米国はドルのジャブジャブ供給終了、利上げサイクルに入りましたが(金融引き締め)

その一方で、欧州、日本は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)、

という状況で、

ドル高になりやすい経済環境ではあります。

       

では、この材料を受けて、

机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き


    

1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間21:30  初動から迷い無くNYダウ爆上げ、純粋なドル高。迷いが無い。

FXt000620

 

   

15分足

FXt000621

※このチャートを見る方法

    

米長期金利 爆上げ

z

http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html

 

       

「どちらかというと好材料」を受けて、

初動は迷い無く

・NYダウ 暴騰

・ドル 暴騰

となりました。

非農業部門雇用者数の数字がかなり良かったので、

素直な初動と言えましょう。

  

その後も、NYダウ上昇、ドル高の流れは変わらず、

そのまま一方通行で終わりました。

      

今回は珍しく、常識的に理解できる素直な値動きとなりました。

    

さて、場味の分析ですが、

「どちらかというと好材料」を受けて、

株は爆騰、

純粋なドル高、

となりました。

  

場味は、強気相場と言ってよいかと思います。

ようやくまともな相場になってきました。

ドル円は月足50%押しラインの防衛戦に成功した可能性が出てきました。

ようやく、長いトンネルの向こう側の光が見えてきました。

   

ただ、クロス円が弱いのが気になります。

ドル円はクロス円の補助噴射が無いと、上昇力が弱い傾向があります。

今回、クロス円も同時に吹き上げていれば懸念は無かったのですが、

クロス円の動きが今ひとつなのが気になります。

とりあえずドル円の日足が波動転換するまでは注意した方がいいでしょう。