非農業部門雇用者数(6月)21:30
結果 287千人 予想を大きく上回る強い結果!サプライズ!
予想 180千人
前回 11千人(38千人から修正)下方修正
失業率(6月)21:30
結果 4.9% 予想よりも悪い
予想 4.8%
前回 4.7%
今月の米雇用統計は、先月とは逆に、
失業率が予想よりも悪い、悪材料だった一方で、
非農業部門雇用者数は予想を大きく上回るサプライズの好結果でした。
好悪織り混ざった結果となりましたが、
非農業部門雇用者数の力強い数字のインパクトが大きく、
全体としてみれば、やや好材料、という感じです。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 乱高下の後、上昇
・ドル 乱高下の後、上昇
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
グローバル的な視点で見ると、
米国はドルのジャブジャブ供給終了、利上げサイクルに入りましたが(金融引き締め)、
その一方で、欧州、日本は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)、
という状況で、
ドル高になりやすい経済環境ではあります。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間21:30 初動はドル高、NYダウ暴騰で素直と言える反応
15分足 メチャクチャな殴り合いの乱戦
米長期金利 爆下げ
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
「どちらかというと好材料」を受けて、
初動は
・NYダウ 暴騰
・ドル 暴騰
となりました。
非農業部門雇用者数の数字がかなり良かったので、
素直な初動と言えましょう。
NYダウ(先物)はそのまま上昇基調を続けましたが、
米ドル相場の方は、狂喜乱舞のドル買い反応は最初の1分だけで、
すぐさまカウンターの売りがぶち込まれ、激しい売り買いの殴り合いに。
終わってみれば行ってこいで、元の水準に戻って終了となりました。
ファンダメンタル分析的に考えると全く意味が分かりませんが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
「どちらかというと好材料」を受けて、
株は爆騰、
ドルは激しい売り買いの殴り合い
となりました。
やはり、ドル相場の地合は弱い、と言わざるを得ません。
月足の50%押しラインの下方突破(100円割れのストップを食いたい)を狙っているおじちゃんたちがいるようです。
買い出動は、この攻防を見極めてからでいいでしょう。