投資の神様、ジム・ロジャーズのインタビュー記事がありましたのでご紹介いたします。
投資家ジム・ロジャーズ氏 英EU離脱「1~2年は株買わず」 :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL29H6O_Z20C16A6000000/
以下は印象に残った言葉です。
「(EUは)拡大しすぎで、このまま生き残ることはできない」
「少なくとも今後1~2年は悲観的にみており、株を買うつもりはない」
「スペインやベルギー、フランスなど加盟国の離脱派が勢いづき、離脱の是非を問う国民投票への要求が強まるだろう。EUは拡大しすぎ、経済格差が広がった。このまま生き残ることはないだろう。投資家はこうした動きを嫌い、ポンドやユーロなどの売りを強める。市場はより混乱し、世界経済の不透明さは増す」
「リーマン・ショックとは比べられない。今回は多くの中央銀行が大幅な金融緩和を続けてきた結果、世界中の債務がこれまでより膨らんでいる。EUの混乱などをきっかけにバブルが崩壊したら危うい。リーマン・ショック時より多くの企業が倒産し、欧州の小国などは債務不履行(デフォルト)も考えられる。将来的にはスペインや英国などにも破綻リスクが出てくる。今後数年で世界経済はより深刻な状況に陥る可能性がある」
「そうは思わない。私は少なくとも今後1~2年の相場を悲観的にみており、株を買うつもりはない。いったん弱気相場になると、株価は予想以上に下がるものだ。もちろん、ロシアやカザフスタン、ナイジェリア、コロンビアなど注目している有望市場はある。しかし、今は投資するつもりはない」