2016年5月6日(金)21:30
非農業部門雇用者数(4月)21:30
結果 160千人 予想よりも弱い
予想 200千人
前回 208千人(215千人から修正)下方修正
失業率(4月)21:30
結果 5.0% 予想よりも悪い
予想 4.9%
前回 5.0%
今月の米雇用統計は、
非農業部門雇用者数、失業率、
ともに予想よりも弱い数字でした。
期待ほどの力強さがなく、減速感が漂ってきた、
という印象です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 暴落
・ドル 暴落
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
少なくとも、ドル高になるとは思えない材料です。
グローバル的な視点で見ると、
米国はドルのジャブジャブ供給終了、利上げサイクルに入りましたが(金融引き締め)、
その一方で、欧州、日本は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)、
という状況で、
ドル高になりやすい経済環境ではあります。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間21:30 初動はドル暴落、NYダウ暴落
15分足 メチャクチャ
米長期金利 なんと上昇
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
明らかな悪材料を受けて、
初動は
・NYダウ 一気に暴落
・ドル 一気に暴落
となりました。
素直な反応です。
しかし、素直な反応は初動だけで、
30分ほどで突如カウンターが襲来。
結局、
NYダウは爆上げ、
ドルも爆上げ
で大引けとなりました。
どさくさに紛れて米長期金利も爆上げしております。
ファンダメンタル分析的に考えると全く意味が分かりませんが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
悪材料に対して、非常に底堅い値動きを示しました。
いわゆる悪材料出尽くしというやつで、反転の兆候が見えてきました。
ここから先の売りは要注意です。