2016年4月1日(金)21:30
非農業部門雇用者数(3月)21:30
結果 215千人 予想よりも良い結果!
予想 205千人
前回 245千人(242千人から修正)上方修正!
失業率(3月)21:30
結果 5.0% 予想よりも悪い
予想 4.9%
前回 4.9%
今月の米雇用統計は、
失業率が市場予想よりも若干悪い数字でしたが、
非農業部門雇用者数が予想を上回る好結果、
また、前回数値も微妙に上方修正されました。
好悪織り混ざった結果となりましたが、
決して悪くない内容です。
欧州経済も日本経済もボロボロな中、
米経済だけは一進一退を繰り返しながらも、底堅い経済環境を維持している、
という印象です。
米国一人勝ちの様相です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 乱高下の後、上昇
・ドル 乱高下の後、上昇
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
少なくとも、ドル安になるとは思えない材料です。
グローバル的な視点で見ると、
米国はドルのジャブジャブ供給終了、利上げサイクルに入りましたが(金融引き締め)、
その一方で、欧州、日本は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)、
という状況で、
ドル高になりやすい経済環境です。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間21:30 メチャクチャな乱高下
15分足 メチャクチャな乱高下、マーケットも迷っている。トレンドレス
米長期金利 大きく動かず
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
好悪織り混ざった結果を受けて、
初動は
・NYダウ 軽く乱高下するものの、すぐに下落
・ドル 激しく乱高下
となりました。
しかし、NYダウ(先物)は初動は下落で反応したにもかかわらず、
現物市場が開くと、突如上げに転じて、結局爆上げとなりました。
ドルの方はその後も売り買いの殴り合いが続き、
メチャクチャな乱高下となりました。
ドル円は、最終的には強烈な売りの圧力に押されて、安値引けとなりました。
ファンダメンタル分析的に考えると全く意味が分かりませんが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
好悪織り混ざった材料(決して悪くはない)に対して、
マーケットは乱高下、方向感の無い反応
を示しました。
強気でも弱気でもない、保合相場特有の反応を示しました。
これが相場の地合いだということです。
少なくとも強気相場の地合いではありません。
やはり、しばらく、買いは封印ということでいいと思います。