2016/03/04 (金) 22:30
非農業部門雇用者数(2月)
結果 242千人 サプライズの好結果!!
予想 195千人
前回 172千人(151千人から修正)上方修正!!
失業率(2月)
結果 4.9% 予想どおり
予想 4.9%
前回 4.9%
今月の米雇用統計は、
失業率は市場予想どおりでサプライズはなかったものの、
非農業部門雇用者数がサプライズの好結果、
また、前回数値も上方修正されました。
文句の付けようのない好材料です。
欧州経済も日本経済もボロボロな中、
米経済だけは一進一退を繰り返しながらも、堅調な経済環境を維持している、
という印象です。
米国一人勝ちの様相です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 狂喜乱舞の爆上げ
・ドル 狂喜乱舞のドル高
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
少なくとも、ドル安になるとは思えない材料です。
グローバル的な視点で見ると、
米国はドルのジャブジャブ供給終了、利上げサイクルに入りましたが(金融引き締め)、
その一方で、欧州、日本は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)、
という状況で、
ドル高になりやすい経済環境です。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間22:30 メチャクチャな乱高下
5分足 方向感を喪失し、大人の殴り合いでつかみ合ったまま終了
米長期金利 大きく動かず
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
明らかな好材料を受けて、
初動は
・NYダウ 暴騰
・ドル 暴騰
となりました。
素直な反応です。
しかし、その動きは6分ほどしか続かず、
突如強烈なカウンター売りに飲み込まれ、暴落。
ただ、その後も下落一直線ではなく、
売り買いのもみ合い殴り合いとなり、
最終的には元の水準に戻ってチャンチャンとなりました。
ファンダメンタル分析的に考えると全く意味が分かりませんが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
明らかな好材料に対して、
マーケットは乱高下、方向感の無い反応
を示しました。
強気でも弱気でもない、保合相場特有の反応を示しました。
これが相場の地合いだということです。
少なくとも強気相場の地合いではありません。
やはり、しばらく、買いは封印ということでいいと思います。