2016/01/08 (金) 22:30
非農業部門雇用者数(12月)
結果 292千人 サプライズの好結果!!
予想 200千人
前回 252千人(211千人から修正)上方修正!!
失業率(12月)
結果 5.0% 予想どおり
予想 5.0%
前回 5.0%
今月の米雇用統計は、
非農業部門雇用者数は、予想を大きく上回るサプライズの好結果、
また、前回数値も大きく上方修正されました。
失業率は予想どおりでサプライズなしですが、
全体としてサプライズの好材料と言ってよさそうです。
欧州経済も日本経済もボロボロな中、
米経済だけは、
堅調に回復を持続させているようです。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 爆上げ
・ドル 爆上げ
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
少なくとも、ドル安になるとは到底思えない材料です。
グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3終了で、ドルのジャブジャブ供給終了、利上げサイクルに入りましたが(金融引き締め)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。
という状況で、
ドル高になりやすい経済環境です。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間22:30 メチャクチャな乱高下
15分足 暴落・・・
米長期金利 弱含み
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
サプライズの好材料を受けて、初動の一瞬だけ
・NYダウ 上昇
・ドル高
になりました。
しかし、素直な反応は初動だけで、約5分後に猛烈なカウンター売り軍団が襲来。
そのまま一気に津波のように買いを飲み込んで、爆下げ。
そのまま売りに飲み込まれて、なんと、
・NYダウ 暴落
・ドル 暴落
となりました。
ファンダメンタル分析的に考えると全く意味が分かりませんが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
明らかな好材料に対して、マーケットは暴落で反応しました。
典型的な弱気相場です。
相場のことは相場に聞け、という格言がありますが、
これがトレンドだ、ということです。
しばらく、買いは封印ということでいいと思います。