2015/12/03 (木) 21:45
ECB政策金利
結果 0.050% サプライズ無し
予想 0.050%
現行 0.050%
22:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「緩和の度合いを再検証した。」
「QEを2017年3月まで延長。」
「インフレ率が目標に沿うまでQE実行。」
「資産購入の対象拡大、地方債含む。」
「必要ならすべての手段を実施。」
「QEは規模、構成、期間に関して十分に柔軟性をもつ。」
「購入債券はしばらくはバランスシート上。」
「元本支払い額を再投資する。」
「決定は全員一致ではない。」
ECB政策金利は、予想どおりの金利据え置き。
一切サプライズはありません。
その後のドラギ会見では、
・QE3の2017年3月までの延長
・資産購入の拡大
が発表されました。
要は、ユーロを刷って刷って刷りまくるのを拡大する、ということです。
ユーロの希薄化がさらに加速するということです。
欧州経済は、まだまだ底を脱していないようです。
それどころか、中国を筆頭とする新興国の景気減速の影響で、
再び下降モメンタムに舞い戻ってしまいそうな様相です。
また、大戦争の足音が確実に近づいており、
欧州全体が暗いムードに覆われています。
グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3終了で、ドルのジャブジャブ供給を終了、2015年内利上げの可能性が高い(金融引き締め)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けています(金融緩和、通貨の希薄化)。→今回、さらに加速
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・ECB金利発表では動かず
・ドラギ会見で、ユーロ暴落
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは7:45が日本時間21:45 ECB金利
米長期金利
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
ユーロの希薄化がさらに加速という悪材料に対して、
ユーロ狂い上げとなりました。
ファンダメンタル分析的に考えると意味が分かりませんが、これが生きた相場なのです。
金曜日に米雇用統計を控えてポジション調整もあったかと思いますが、
400pips爆上げ(ドル円で言えば4円相当)というのは、
ポジション調整では説明が付きません。
今まで売り込んでいた筋がタイミングを合わせて全部投げ、
ドテン買いしたような値動きです。
いわゆる、「悪材料出尽くし」というやつです。
このまま反転していくのでしょうか。
金曜の米雇用統計ではメチャクチャなことになりそうで楽しみです。