2015/12/04 (金) 22:30
非農業部門雇用者数(11月)
結果 211千人 予想を上回る好結果!
予想 200千人
前回 298千人(271千人から修正)上方修正!
失業率(11月)
結果 5.0% 予想どおり
予想 5.0%
前回 5.0%
今月の米雇用統計は、
非農業部門雇用者数は、予想を上回る好結果、
また、前回数値も上方修正されました。
失業率は予想どおりでサプライズなしですが、
全体として好材料と言ってよさそうです。
欧州経済も日本経済もボロボロな中、
米経済だけは、
一進一退を繰り返しながらも堅調に回復を持続させているようです。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 爆上げ
・ドル 爆上げ
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3終了で、ドルのジャブジャブ供給終了、次は利上げに焦点(金融引き締め)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。
という状況で、
ドル高になりやすい経済環境です。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間22:30 激しい殴り合いの乱高下
15分足 結局ドル高、NYダウ爆上げ。ドル高なのに金が暴騰しているのはなぜか?不穏な空気・・・戦争?
米長期金利 さほど反応無し・・・
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
サプライズの好材料でしたが、初動は
・ドル 乱高下の殴り合い
・NYダウ 乱高下の殴り合い
となりました。
しかしその後、乱高下は1時間ほどで終わり、
・ドル 概ねドル高
・NYダウ 爆騰
となりました。
また、
・原油 迷い無く暴落
・金 迷い無く暴騰
となりました。
ドル高、NYダウ高騰は、米国に世界から資金が集まっているということで理解できます。
しかし、その一方で金も暴騰しているのが非常に珍しいです。
通常、ドル高に対しては金は下落するのが通常のセットの反応ですが、
金が暴騰しているのが非常に違和感があります。
また、明確な好材料に対する、初動の迷い、乱高下も違和感があります。
また、米長期金利が無反応なのも違和感があります。
今回の雇用統計は違和感を抱く点が多く、なんか変な空気だなあという感じです。
何かが水面下で動いているようです。
12/17(木)早朝のFOMCまで様子見がいいかもしれません。