先ほど、メルマガ最新号
FX・株のテクニカル分析入門 第444号
エリオット波動論再入門 56
修正波24 スラスト Thrust
を発行致しました。
以下は前号のバックナンバーです。
FX・株のテクニカル分析入門 第443号
エリオット波動論再入門 55
修正波23 拡大-逆対称の例
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こんばんは。
FXTECです。
いつもご愛読ありがとうございます。
感謝します。
さて、本日は、
エリオット波動論再入門 55 修正波23 拡大-逆対称型の例
をご紹介いたします。
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■はいはい、で、エリオットって何だっけ?
エリオットとは、
米国の伝説のテクニカルアナリスト
Ralph Nelson Elliott ラルフ・ネルソン・エリオット(1871~1948)
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/Elliot.gif
のことです。
一見して真面目そうな方です。
エリオットはレストランと鉄道を専門とする会計士で、
メキシコや中央アメリカの鉄道会社、政府機関などを転々とした後、
重病に罹り、58歳で退職。
その後数年間、カリフォルニアの自宅で療養生活を送りますが、
その間に、株式市場に関する独自の理論を構築したと言われています。
その後1938年(第二次世界大戦直前)、
エリオットが書いた論文をまとめた
「The Wave Principle(エリオット波動原理)」
(Charles J. Collinsとの共著)
が出版されました。
現在広く知られているエリオット波動理論は、
この「The Wave Principle」に基づいています。
■はいはい、で、修正波ってなんだっけ?
修正波の概要については、
こちらの過去ログをご覧下さい。
エリオット波動論再入門 5 波のモード MotiveとCorrective
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2014/11/_5_motivecorrective_fx_39.html
修正波には、大きく分けて以下の4種類があります。
●ジグザグ
(5-3-5 シングル、ダブル、トリプルの3つのタイプを含む)
●フラット
(3-3-5 レギュラー、拡大型、ランニングの3つのタイプを含む)
●トライアングル
(3-3-3-3-3 3つの収束型[上昇・下落・対称]と
ひとつの拡大型[逆対称]を含む4つのタイプ)
●複合型
(ダブルスリーとトリプルスリーの2つのタイプ)
■はいはい、で、水平トライアングル(三角形)って何だっけ?
「トライアングルは
売りと買いの力の均衡状態を反映しているようであり、
通常では 出来高の減少 と ボラティリティの低下 を伴う
横ばいの動きとなる。
トライアングルのパターンには、
3-3-3-3-3に細分され、
A-B-C-D-Eと表記される重複的な波が含まれる。
トライアングルは A波とC波、 B波とD波の終点を
線で結んだような形をしている。
E波はAとCを結ぶラインに達しないこともあるし、
そこを突き抜けることもある。
(中略)
トライアングルには
収束型と拡大型
という 2つの種類がある。
さらに収束型トライアングルには、
対称、上昇、下落の 3つのタイプがある。
収束型よりもまれにしか出現しない拡大型トライアングルには、
こうした種類はない。
拡大型トライアングルは
常に図1.42に示したようにしか出現しないことから、
エリオットはこの形を「逆対称」のトライアングルと名付けた。
(中略)
トライアングルは常に、より大きな段階のパターンにおける
最後のアクション波に先立つところに出現する。」
以上、『エリオット波動入門』より引用
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?elliot2014
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/img2015/eri-triangle.png
水平トライアングル(三角形)は、大きく分けて、
・収束型
・拡大型
の二種類に分かれます。
そしてさらに、
収束型は
・対称型
・上昇型
・下落型
の3タイプに分かれます。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/img2015/eri-triangle.png
フォーメーション分析における
トライアングルの理論と似ておりますが、
微妙に違う点もあります。
※フォーメーション分析入門
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat128/
■はいはい、で、「拡大-逆対称型トライアングル」ってなんだっけ?
拡大-逆対称型トライアングルとは、
徐々に高値を切り上げ、
かつ、徐々に安値を切り下げながら、
レンジの幅を拡大させていく形の修正波のことです。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/img2015/eri-triangle.png
ブロードニング・フォーメーション、
メガフォン、
Y波動(一目均衡表)
などと呼ばれているものです。
参考:フォーメーション分析 その16 ブロードニング・フォーメーション
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2009/10/16fx130.html
このような拡大型の保合はきわめて珍しく、
市場が手の付けられない異常な心理状態にあることを
示していると言われています。
一般的なフォーメーション分析の理論では、
ブロードニングフォーメーションは、
通常の取引量を遥かに超えた大衆の市場参加を表し、
マーケットの天井で発生することが多いと言われ、
リバーサル・パターン(反転パターン)に分類されています。
しかし、エリオット波動論では、
拡大型トライアングルも、
基本的にはコンティニュエイション・パターン(継続パターン)と
考えているようです。
■はいはい、どうせ机上の空論のオカルトなんやろ?
以下は、拡大-逆対称型トライアングルの実例です。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/img2015/FX2015_11_08-01.jpg
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《コメント》
意外とよく見るフォーメーションです。
ただ、日足以上で示現することはきわめて珍しく、
時間足で示現することが多いようです。
エリオット波動理論では、
コンティニュエイション・パターン(継続パターン)
とされていますが、
継続パターンになったものは、
私が探した限りでは一つもありませんでした。(汗)
やはり、一般的なフォーメーション分析理論のとおり、
リバーサル(反転)になる確率が高いと考えた方が良さそうです。
ブロードニング・フォーメーションを見たら、
従前のトレンドとは逆に張ると良いかもしれません。
(※100%ではないので損切りの用意は必要ですが)
なお、チャートにつきまして、
エリオット波動理論では終値を重視します。
この点、為替の日足分析で注意すべき点として、
為替は24時間地球上のどこかで取引が可能なため、
本質的に日足の始値、終値という概念がありません。
そこで便宜上、世界の金融センター、ニューヨークの終値を
日足の終値にするのが良いとされています。
この点、
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(以上、すべて無料で使えます)
などは、日足の終値がニューヨーク終値なので
ローソク足確認用におすすめです。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。
■テクニカル分析ツール
テクニカル指標を表示するには、以下のツールを使うと便利です。
それぞれに利点があるので、
以下の5つを用途によって使い分けるのがいいと思います。
いずれも無料なので、いざというときの為にも、
5つともいつでも使える状態にすることをおすすめします。
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チャート上にニュース、重要指標の結果等を表示できるので便利です。
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多数のテクニカル指標を利用可能。
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■ 次回予告
次回は、
エリオット波動論再入門 56 修正波24 水平トライアングル補足
をご紹介いたします。
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