2015/11/06 (金) 22:30
非農業部門雇用者数(10月)22:30
結果 271千人 予想よりもかなり強い数字!サプライズの好結果
予想 185千人
前回 137千人(142千人から修正)下方修正
失業率(10月)22:30
結果 5.0% 予想どおりでサプライズなし
予想 5.0%
前回 5.1%
今月の米雇用統計は、
非農業部門雇用者数は予想を大きく上回る好結果、
一方、前回数値は下方修正されました。
失業率は予想どおりでサプライズなし。
文句なしのイケイケドンドン好材料、というわけではありませんが、
全体として好材料と言ってよさそうです。
前回が悪い数字だっただけに、改めて希望の光が示された形で、
インパクトは大きいと言えましょう。
欧州経済も日本経済もボロボロな中、
米経済だけは、
一進一退を繰り返しながらも堅調に回復を持続させているようです。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 爆上げ
・ドル 爆上げ
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3終了で、ドルのジャブジャブ供給終了、次は利上げに焦点(金融引き締め)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。
という状況で、
ドル高になりやすい経済環境です。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間22:30 純然たるドル高、NYダウ乱高下、資源は暴落
15分足 ドルは純粋な爆上げ、NYダウはメチャクチャ
米長期金利 2.3%台まで急上昇
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
サプライズの好材料に、
・ドル 狂喜乱舞の爆上げ
・NYダウ 猛烈な乱高下の殴り合い
となりました。
ドル爆上げは理解できるとして、
NYダウの乱高下はなぜでしょうか。
好況の継続を意味する結果が出たのに何がダメなのでしょうか。
思うに、12月利上げの可能性が高まったことが、一部では逆に悪材料ととらえられたものと考えられます。(利上げは株では悪材料なのが定石)
複雑な心境という感じでしょうか。
その後も、ドルの一方通行爆上げは止まらず、
ドル高のまま大引け。
NYダウもメチャクチャな乱高下が続きましたが、
最終的には前日比46.9ドル高の17910.33ドルで大引けとなりました。
通常、利上げは株では悪材料なのが定石ですが、
最終的には高値引けとなりました。
利上げの悪影響を超える、米経済の強さがあると、市場が認めたような形です。
さて、場味の分析ですが、
強気の材料に対して、
マーケットは強気の反応を示しました。
そのまんま、地合いは強気のようです。
安易な逆張り売りは絶対にやめましょう。