2015/10/02 (金) 21:30
非農業部門雇用者数(9月)
結果 142千人 予想を大幅に下回る悪い数字
予想 201千人
前回 136千人(173千人から修正)大幅な下方修正
失業率(9月)21:30
結果 5.1% 予想どおり
予想 5.1%
前回 5.1%
今月の米雇用統計は、
非農業部門雇用者数は予想を大きく下回る悪い数字、
そして前回数値も大きく下方修正されました。
失業率は予想どおりの数値でしたが、
全体的にはサプライズの悪材料と言ってよさそうです。
欧州経済(ギリシャ騒動)も日本経済もボロボロな中、
米経済だけは、
一進一退を繰り返しながらも堅調に回復を持続させているようでしたが、
今回、急ブレーキがかかったような数字が飛び出してきました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ まっすぐ暴落
・ドル まっすぐ暴落
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3終了で、ドルのジャブジャブ供給終了、次は利上げに焦点(金融引き締め)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。
という状況で、
ドル高になりやすい経済環境です。
しかし、今回のサプライズの悪材料で、
米経済急減速の兆候が出たわけで、
米国の利上げ期待は後退を免れないでしょうから、
やはり、いったんはドル安になるように思えます。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間21:30 NYダウ暴落、ドル暴落 迷い無し
15分足 しかしその後、、、メチャクチャなことに、、、、
米長期金利 意味不明の急上昇
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
サプライズの悪材料に、
初動は 株急落、ドル暴落 となりました。
素直な反応です。
しかし、その2時間後、日本時間23:30から、
何が起こったのか突然有象無象の買玉がわき上がり、
強烈なカウンターでNYダウ爆上げ、ドル爆上げとなりました。
終わってみれば、
NYダウは前日比+200ドル高で大引け(爆上げ)、
ドル円も雇用統計発表前と同じ水準まで戻しました。
米長期金利もどさくさに紛れてなぜか上昇しました。(笑)
ファンダメンタル分析的に考えると全く意味が分かりませんが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
明らかなサプライズの悪材料に対して、
マーケットは強気の反応を示しました。
地合いは強気のようです。
安易な売りは要注意です。