2015/09/03 (木) 20:45
ECB政策金利
結果 0.050% サプライズ無し
予想 0.050%
現行 0.050%
21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「QEはスムーズに実行されている」
「QE購入の上限、銘柄発行高の25%から33%に上げ」
「必要なら責務の範囲内で全ての措置活用する」
「成長とインフレ見通しに下向きリスクがある」
「インフレ率は向こう数カ月マイナスの可能性」
「新興国経済が世界経済成長の重し」
「新興国市場低迷が景気鈍化に反映」
「成長にさらに悪影響及ぼす可能性も」
「景気回復は緩やかながらも続く見通し」
「ECBは必要なら行動する準備」
「ユーロ相場は政策目標ではないが成長・インフレに重要」
「インフレ見通し変更は、原油安が主因」
「インフレ2%目標の変更は協議せず、ECBの信認に影響」
「ギリシャ国債購入には債務持続性の検証必要」
「QEを現時点で拡大するとの話し合いはなかった」
ECB政策金利は、予想どおりの金利据え置き。
一切サプライズはありません。
その後のドラギ会見では、
淡々と、いかに経済状況が悪いかの説明が続きました。
前回の会見では、インフレについては、かなり強気な発言が見られましたが、
それも完全になくなってしまいました。
欧州経済は、まだまだ底を脱していないようです。
それどころか、中国を筆頭とする新興国の景気減速の影響で、
再び下降モメンタムに舞い戻ってしまいそうな様相です。
また、ユーロをジャブジャブ供給し続けている現実も継続中です。
グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3終了で、ドルのジャブジャブ供給を終了、2015年内利上げの可能性が高い(金融引き締め)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けています(金融緩和、通貨の希薄化)。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・ECB金利では動かず
・ドラギ会見で、ユーロ暴落
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは7:45が日本時間20:45 ECB金利
米長期金利
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
ドラギ会見開始と同時に暴落しました。
会見内容を受けて暴落、ではありません。
最初から売る気マンマンです。
場味は弱気と言えそうです。
この流れで少なくとも買いはあり得ません。