2015/09/04 (金) 21:30
非農業部門雇用者数(8月)
結果 173千人 予想よりも若干弱い
予想 217千人
前回 245千人(215千人から修正)上方修正
失業率(8月)
結果 5.1% サプライズの改善!!好材料!
予想 5.2%
前回 5.3%
今月の米雇用統計は、
非農業部門雇用者数は市場予想を若干下回る数字でしたが、
前回数値は上方修正、
そして、失業率は市場予想を超えるサプライズの改善でした。
好材料、悪材料入り交じった結果となりましたが、
失業率が5.3%→5.1%という大幅な改善で、
概ね好材料と言ってよい内容かと思います。
欧州経済(ギリシャ騒動)も日本経済もボロボロな中、
米経済だけは、
一進一退を繰り返しながらも堅調に回復を持続させているようです。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 乱高下の後、爆上げ
・ドル 乱高下の後、ドル高
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
一方、グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3終了で、ドルのジャブジャブ供給終了、次は利上げに焦点(金融引き締め)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。
という状況です。
今回、雇用統計で好悪織り混ざった結果となりましたが、
グローバル的な状況としては、
依然としてドル高になりやすい状況は変わりません。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間21:30 NYダウ暴落、通貨は売り買い激しい殴り合いの乱高下
15分足 NYダウはそのまま暴落、ドルは乱高下するも元の水準に
米長期金利 急低下!!
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
どちらかというと好材料でしたが、
現実のマーケットでは、
NYダウは暴落、
ドルは激しい乱高下となりました。
また、米長期金利は急低下しました。
ファンダメンタル分析的に考えると全く意味が分かりませんが、
これが生きた相場なのです。
特に不思議なのは、雇用統計が良かった(少なくとも悪くはなかった。堅調な結果)のだから、
利上げ期待が高まって金利は上がると考えるのが自然ですが、
現実は、金利は低下しました。
これは何を意味しているのでしょうか。
水面下で、恐るべき何かが起ころうと胎動を始めております。
ご注意ください。