2015/07/16 (木) 20:45
ECB政策金利
結果 0.050% 一切サプライズ無し
予想 0.050%
現行 0.050%
21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「QEの実行はうまく進んでいる。」
「QEはインフレ率が維持可能な状態になるまで。」(お金をジャブジャブ刷りますよ)
「ECBは中期的なインフレ動向に焦点。」
「最近の市場の不透明感は経済見通しを変えない。」
「必要ならあらゆる手段を。」
「物価安定見通しが悪化すれば行動。」
「インフレ率は年初に底入れ、年末に向けて上昇へ。」
「2016年、17年にはさらに加速。」
「資産購入をしっかり行う。」
「緊急流動性支援を増やした。」
「ギリシャがユーロ圏に留まるよう責務内で行動。」
「ECBのギリシャへのエクスポージャーは1300億ユーロ。」
「ギリシャの銀行預金は6月に81億ユーロ流出。」
「緊急流動性支援の決定は支払い能力と担保力の両予測を基に。」
「20日にギリシャから支払いうけると信じている」
「担保率引き下げの決定はない」
「市場のボラティリティーはかなり上昇した。」
「ボラティリティーは中期的インフレ見通しを変えていない。」
ECB政策金利は、予想どおりの金利据え置き。
一切サプライズはありません。
その後のドラギ会見では、
基本的には経済状況の悪さを淡々と説明しながらも、
インフレについては、かなり強気な発言が見られました。
欧州経済は、一番危ない峠は越えたような印象の会見でした。
ただし、ユーロをジャブジャブ供給し続けている現実は変わりません。
グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3終了で、ドルのジャブジャブ供給を終了、2015年内利上げの可能性が高い(金融引き締め)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けています(金融緩和、通貨の希薄化)。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・ECB金利では動かず
・ドラギ会見で、乱高下の後、冷静に考えたらユーロダメだよね、となりユーロ下落
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは7:45が日本時間20:45 ECB金利
米長期金利
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
メチャクチャな乱高下の殴り合いの後、
元の水準に戻って祭り終了となりました。
マーケットの地合いは、方向感無し、ということになろうかと思います。
保合を抜けるまで様子見が良いと思います。