2015/07/02 (木) 21:30
非農業部門雇用者数(6月)
結果 223千人 若干予想よりも弱いが、ほぼ予想どおり。サプライズは無い
予想 233千人
前回 254千件(280千人から修正)下方修正
失業率(6月)
結果 5.3% サプライズの改善!!サプライズの好材料!!
予想 5.4%
前回 5.5%
新規失業保険申請件数(27日までの週)
結果 281千件 予想よりも多い(悪材料)
予想 270千件
前回 271千件
今月の米雇用統計は、
非農業部門雇用者数は予想を若干下回る悪い数字でしたが、
失業率は予想を超え、一気に0.2%の改善という、かなり良い数字でした。
また、非農業部門雇用者数の前回数値が下方修正されました。
一言で好材料とも悪材料とも言えない、
好悪織り混ざった結果となりました。
欧州経済(ギリシャ騒動)も日本経済もボロボロな中、
米経済だけは、
一進一退を繰り返しながらも堅調に回復を持続させているようです。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 乱高下の後、元の水準に
・ドル 乱高下の後、元の水準に
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
一方、グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3終了で、ドルのジャブジャブ供給終了、次は利上げに焦点(金融引き締め)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。
という状況です。
今回、雇用統計で好悪織り混ざった材料となりましたが、
グローバル的な状況としては、
依然としてドル高になりやすい状況は変わりません。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間21:30 迷い無くドル爆安
15分足
米長期金利
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
好材料とも悪材料とも言えない結果でしたが、
米ドルは迷い無く一気に爆下げ、
一方、NYダウは売り買い殴り合いの末下落、
となりました。
また、クロス円はもみ合いの末下落、
米長期金利は高止まりしたままとなりました。
ファンダメンタル分析的に考えると全く意味が分かりませんが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
好材料とも悪材料とも言えない結果で、
米ドルは迷い無く暴落しました。
もっと迷って乱高下するかと思いきや、
迷いのないすっきりとした暴落です。(笑)
流れは弱気と考えられます。
7/5(日曜日)にギリシャでユーロ残留をかけた国民投票が行われますが、
その結果次第ではさらなる波乱がありそうです。
来週月曜早朝は、Saxo未来レートに要注目です。