2015/05/08 (金) 21:30
非農業部門雇用者数(4月)21:30
結果 223千人 ほぼ予想どおり サプライズ無し
予想 228千人
前回 85千人(126千人から修正)下方修正
失業率(4月)21:30
結果 5.4% 予想どおり
予想 5.4%
前回 5.5%
今月の米雇用統計は、
失業率、非農業部門雇用者数、
ともに予想どおりの結果でした。
ただ、非農業部門雇用者数の前回数値が下方修正されており、
全体で見るとやや悪材料という感じです。
欧州経済も日本経済もボロボロな中、唯一の希望だった米経済ですが、
ここに来て急に減速感が漂ってきました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 乱高下の後、下げ
・ドル 乱高下の後、下げ
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
一方、グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3終了で、ドルのジャブジャブ供給終了、次は利上げに焦点(金融引き締め)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。
という状況です。
今回、雇用統計がやや悪い数字が出ましたが、
グローバル的な状況としては、
依然としてドル高になりやすい状況は変わりません。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは15:30が日本時間21:30 NYダウはなぜか爆上げ
15分足
米長期金利
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
どちらかというと悪材料でしたが、
NYダウは一直線に爆上げ、
ドル相場は、通貨ペアによってまちまちの反応、
となりました。
また、クロス円はもみ合いの乱高下、
米長期金利は急騰、
と、全体として統一感のない、
テーマ不在という感じの反応でした。
マーケットの方向感が無いようです。
こういうときは手を出さず、「待つも相場」で、
方向性が出るのを待った方が良いでしょう。(特にドル円売買)
ドル円は壮絶な保合が続いておりますが、
保合放れは次週以降に持ち越しのようです。